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本当に9月中旬なのか?台風13号で猛暑にさらに拍車がかかる可能性も #専門家のまとめ

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
予想最高気温(ウェザーマップ発表)

9月に入ってもなかなか猛暑が収まってくれません。福岡県の太宰府では、きのう10日(火)までに35度以上の猛暑日の日数が52日を数え、昨年、群馬県の桐生で記録した46日を大幅に更新中です。このあと少なくとも1週間程度は太平洋高気圧の勢力が強いため、猛暑日が広範囲で続く他、台風13号の接近により、さらに暑さに拍車がかかる可能性があります。九州では40度近くまで上がる所があるかもしれません。

ココがポイント

福岡県太宰府市では今年52回目の猛暑日となって日本記録をさらに更新しました。出典:ウェザーニュース 2024/9/10(火)

きょう(水)午後は、(中略)内陸を中心に35度以上の猛暑日となる所がありそうだ。また(中略)台風13号の動向にも注意が必要となる。
出典:ウェザーマップ 2024/9/11(水)

グアム島近海で台風13号が発生しました。(中略)3連休にかけて、南西諸島から九州に接近し、通過するおそれがあります。
出典:Yahoo!ニュースエキスパート 杉江勇次 2024/9/11(水)

エキスパートの補足・見解

暖湿流の予想(ウェザーマップ)
暖湿流の予想(ウェザーマップ)

きょう11日(水)から9月も中旬に入りましたが、相変わらず、強い太平洋高気圧に覆われて、猛暑が続いています。きょう11日(水)の最高気温は、午後1時までに島根県の益田で37.0度まで上がっている他、福岡県の太宰府でも35.6度まで上がっていて、ことしの猛暑日の日数は53日目となり、日本の歴代記録をさらに更新しました。また全国の猛暑日の地点数は、すでに85地点となっています。

そして上図は、3連休初日の14日(土)午後3時の暖湿流の予想です。台風13号は沖縄近海まで進んでいる予想で、台風13号周辺には際立った暖湿流がまとまっている他、周辺の暖湿流が西日本を中心に、東日本へも流れ込む予想です。この暖湿流は、雨に変われば激しい雨をもたらす半面、晴れれば、一段と猛烈な暑さをもたらす可能性があり、特に山越えの風が吹くような場所では、40度近くまで上がるような可能性もあります。

秋の行楽シーズンの3連休のはずですが、秋とは名ばかりで、記録的な暑さが続くおそれがありますので、台風13号の直接的な影響を受ける地方はもちろん、間接的な影響での猛暑にも十分な警戒が必要です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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