皆さんは、地元を代表するお土産の定番品はよく召し上がりますか？小さい頃はよく食べたけれど、今改めて自分で購入することは少ないかもしれない…そういう方は沢山いらっしゃるかと思います。

確かに私も、上京してきたからこそ手軽に地元の銘菓を購入することができるようになり、たまに口にするとやはり美味しいなという安らぎを覚えることもしばしば。

しかし、私の第二の故郷といっても過言ではない岩手県の人気銘菓「かもめの玉子」は、岩手に赴く前からの大好物。そして今も尚、期間限定品が登場するとついつい手が伸びてしまうのです。

今回は、創業1933年「さいとう製菓」さんのかもめの玉子の中でも、シャレとパンチ（？）のある季節限定品「お芋わかきも」をご紹介。

菓銘からお察しの方もいらっしゃるかと思いますが、「お芋＝老いも」という言葉遊び。ご年配の方から若い方まで幅広く愛されるさつまいも味の餡が包まれています。

開封と同時に立ち上るさつまいもフレーバーと濃厚な橙色のチョコレートコーティング。なぜさつまいもなのにオレンジ色？という疑問が頭をよぎりますが、中に包まれているさつまいも餡のベースは鹿児島県種子島産の安納芋。加熱されると艶やかな橙色に輝くあのお芋です。

さっくりとしたカステラ生地の中には、見るからに濃厚そうなさつまいも餡が。通年商品のかもめの玉子とは異なり、白餡ベースでも黄身餡ではなくあくまで安納芋ペーストが主体ですので、より深みのある橙色となっております。

そして、驚愕すべきはその芋感！ねっとり、そして圧倒的な粘り気はまさに安納芋！舌先に力を込めて絡めとる感覚は、まさにじっくり焼かれて水分が抜けた焼き芋です。

シリーズの中で最も素材の味わいに近い餡といえるでしょう。カステラ生地で中餡を包み焼成しているため、焼き目と安納芋の余韻がぴったりはまり、焼き芋のような印象を醸し出しているのかもしれません。

また、ごくわずかに効かせた塩気のおかげもあり、味わいにメリハリがついてペロリ。ミニサイズでひとつ100kcal以下なのでもうひとつ開封しても、罪悪感は低めかと。

個人的にかもめの玉子は冷やしていただくのが好きなのですが、こちらはぜひ室温においていただき、安納芋の芳しさを堪能していただきたいと思います。

こちらは岩手県内の直営店や都内岩手県のアンテナショップ、お取り寄せにて購入することが可能です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

柳谷ナオ