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急激な気温低下による呼吸器系の悪化に注意 #専門家のまとめ

倉原優呼吸器内科医
photoACより使用

ここ数日、急激に気温が低下してきました。これによって気道免疫が障害されたり、湿度の低下も相まって病原微生物が気道に感染しやすくなったりするため、注意が必要です。

また、寒暖差によって咳が出やすくなる病気もあります。これは、気管支への軽い刺激によって咳が出やすくなる「気道過敏性」が悪さをしているためです。代表的な病気に、喘息(ぜんそく)や咳喘息(せきぜんそく)があります。

▼「身体が冷えると風邪をひく」という都市伝説を解説した記事。温度だけでなく湿度も重要である。

「身体が冷えると風邪をひく」は本当か? 医学的考察(Yahoo!ニュース エキスパート 倉原優)

▼喘息の気管支は気温の低下によって攣縮(れんしゅく)し、悪化は秋に多いというデータがある。

ぱくたそより使用
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▼冬は呼吸器感染症にかかりやすく、呼吸器の病気を持っている人の入院が増えるとされる。

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▼冷気によって咳が出やすくなるメカニズムを解説。冷気は、呼吸器系によくない。

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▼乾いた咳が3週間以上長引く場合は、「ぜえぜえ・ヒューヒュー」がなければ咳喘息を考える。

インフルエンザの流行はまだ高止まりしている状態です。本格的な冬に入ると、そのほかのウイルス感染症も増えるので、新型コロナの波が再びやってくる懸念があります。

感染症なのか、喘息・咳喘息なのか、あるいはそれらが合併しているのか、医学的な判断が難しいことがあるので、症状が強い場合は医療機関を受診するようにしてください。

また、温度・湿度の管理だけでなく、病原微生物を体内に入れないことが大事です。普段から手洗いやうがいなどの感染予防を心がけ、地域の流行にあわせてマスクの着用も検討しましょう。

呼吸器内科医

国立病院機構近畿中央呼吸器センターの呼吸器内科医。「お医者さん」になることが小さい頃からの夢でした。難しい言葉を使わず、できるだけ分かりやすく説明することをモットーとしています。2006年滋賀医科大学医学部医学科卒業。日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医・代議員、日本感染症学会感染症専門医・指導医・評議員、日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本結核・非結核性抗酸菌症学会結核・抗酸菌症認定医・指導医・代議員、インフェクションコントロールドクター。※発信内容は個人のものであり、所属施設とは無関係です。

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