ネオン街のビルの谷間に佇む名店。焦がし玉ネギが香ばしく塩味の効いた濃厚スープ。名物手羽先も外せない。
中洲に佇む深夜の隠れ家
中洲のド真ん中、多くのお店が入る第5ラインビルの1階。ちょうどビルを通り抜ける路地のような一角に佇む隠れ家は「麵屋 一矢(いっし)」。ネオン街のビルの谷間にあるお店は、この街並みからもわかるように夜営業のみで、繁華街ならではの〆のラーメンで絶大な人気を誇るお店です。2017年にオープンしたようで、メディアやSNSでの露出は少ないものの、知る人は知り訪れる、深夜のオアシス的なお店でもあります。
この通路は一矢グループがほとんどで、「一矢通り」とも呼ばれるようです。訪れた場所は「辛麺屋 一矢」なのですが、一矢のメニューはどのお店でも同じようにいただけます。店内はカウンター席とテーブル席があり、通路側にも席があります。深夜でも多くの人で賑わいますが、ラーメンはもちろん、一品メニューも豊富で、お酒を楽しむこともできます。
とんこつ黒ラーメン
一矢のラーメンは、独特の濃厚な仕上がり。博多ラーメンとは一線を画すオリジナルな一杯です。何よりも特徴的なのは、スープに浮かぶ焦がし玉ねぎ油です。濃度高めに映る豚骨スープに黒い焦がし油で仕上げた一杯は、博多では珍しいラーメンかもしれません。
キラキラと表面の脂感も良い感じ。チャーシューやネギにキクラゲ、味玉もトッピングされてノーマルでも豪華な仕上がり。この焦がし玉ねぎ油が香ばしく漂うのが、一矢のオリジナルであり醍醐味ですね。
スープは濃厚といいつつも、臭みや重さがなくさっぱりといただけます。まろやかな口当たりで後味もスッキリしています。豚骨の風味もよく味わいも良いのですが、やはり焦がし玉ねぎ油の香ばしさが、味にアクセントや深みを加えています。これはクセになりそうですね。
麺は自家製麵だそうです。細めのストレート麵は低加水の歯切れ良い食感で、マイルドで香ばしいスープとよく絡んでスルスルっといただけます。麺は、水にもこだわっているようですね。
脂感が程よいチャーシューは、タレがよく染みて柔らかく美味しい。
りょうたの手羽先
一矢の看板メニューはラーメンだけではありません。絶品なのが「りょうたの手羽先」。大分発の〈からあげグランプリ最高金賞〉を受賞した逸品。お店のおススメでもありますが、もちろん大人気。これはあわせていただきたい。
仕上がりもとても綺麗。これは油の良さがあるからでしょう。そしてお肉の旨味に衣のサクッとした食感。熱々で揚げたてをいただくと、外はサクッと中はジューシー。一口食べると肉汁が溢れ出て、これは間違いなく美味い。
からあげ
こんがりと揚がった唐揚げも美味しい。これもまたジューシー。ちょっと濃いめの味付けがお酒によくあいます。
焼飯
焼き飯も濃いめの色合いで焼き上げられています。しっとりとしながらも、決して濃いめではなく味わい良くいただけます。
とりめし
これも名物のようで、味わい良く炊きこまれたとりめし。小腹が空いた時には良いサイズですね。
このご飯のがいい感じの味付けです。鶏やゴボウなども混ざり合っていて、1個はペロリと食べ終えてしまいますね。ついつい2個3個食べたくなる。
中洲の真ん中で、ネオン街の谷間の通路にある隠れ家。メイン通りからは見つけるのがちょっと難しいかも。でも知る人は知る、この「一矢通り」と呼ばれるこの場所には日々多くの人で賑わっています。ラーメンや手羽先、そしておにぎりなんかも美味しくいただける。これぞ中洲の深夜のオアシス。通りすがった時は、ぜひ見つけて立ち寄ったら、美味しいメニューがいただけますよ。
麺屋 一矢 (いっし)
住所:福岡県福岡市博多区中洲2丁目6−12 中洲セントラル第5ラインビル 1F
営業時間:20時00分~3時45分
定休日:不定休
アクセス:中洲川端駅より徒歩5分
櫛田神社前駅より徒歩5分
駐車場:近隣有料
公式HP:14issi.com