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【日本にあったら絶対参加したい!】年またぎのすごい海外のランニングイベント

たくや/ランナー医師、ランナー、ランニングコーチ
国内でも年末年始にランニングイベントはありますが・・・

お正月といえば駅伝が風物詩となっています。年始の駅伝はエリートランナーが参加するものですが、一般の人が参加する大晦日マラソンやお正月マラソンも、国内各所で開催されています。そして海外では、国内では見られないような趣向を凝らした年またぎのランニングイベントがあります。そんなイベントを2つ紹介します。

1.ニューイヤーズ ダブル –アメリカ テキサス州アレン

アメリカのテキサス州アレンで開催されるランニングイベントです。年末をアクティブに終えて、年始をアクティブに迎えることを目的として、12月31日~1月1日の2日間の開催されます。

<タイムスケジュール>
12月31日
午前7時:5kmスタート
午前8時30分:ハーフマラソン、フルマラソンスタート
午後3時30分:レース終了
1月1日
午前7時:5kmスタート
午前8時30分:ハーフマラソン、フルマラソンスタート
午後3時30分:レース終了

コースはテキサス州アレン市のセレブレーションパークで行われ、1周約5.5kmの周回コースを使います。定員は12月31日が500名・1月1日が400名と小規模の大会ですが、希望すれば12月31日に5km+ハーフまたはフルマラソン、1月1日にも5km+ハーフまたはフルマラソンに参加可能で、合計4つのメダルが獲得できます。

なお、12月31日のフルマラソンの優勝者のタイムは男性が3時間41分、女性が3時間50分ですので、レースというより年末年始のお祭りのような位置づけでしょう。なお同様の大会は、イギリスでも行われています。

NEW YEARS DOUBLEのホームページ
NEW YEARS DOUBLEの評価(RaceRaves)
Liverbird Double Marathon(イギリスの同様の大会)のホームページ

2.ノイヤースマラソンースイス チューリッヒ

2005年に始まったスイスのチューリッヒで開催されるマラソンです。新年を迎える花火とともにスタートし、リマト川に沿って一周10.55kmのコースを周回します。街灯が少ないためヘッドライトが必要ですが、その分晴れたときは、星空がきれいなようです。

<タイムスケジュール>
12月31日
午後10時:750m(キッズラン)
1月1日
午前0時:クォーター・ハーフ・フルマラソンスタート
午前5時:レース終了
その後パーティ(食べ物・飲み物・DJあり)

このレースのすごいのは公認コースとなっていて、さらに世界で最も早く開催されるため、優勝タイムはその年度の世界記録となるようです。参加者は800人程度ですが世界50ケ国から参加者が集まり、フルマラソンの優勝タイムは男性が2時間34分、女性が3時間06分とハイレベルです。夜間で非舗装の多いコースですが、年始の世界記録を目指して実力者が参加しているようです。

NeujahrsMarathonのホームページ
NeujahrsMarathonの評価(RaceRaves)
NeujahrsMarathonのWikipedia

さいごに

いかがでしたでしたでしょうか。年納め・年始めに同じランニングイベントを走るダブルマラソンは、魅力的に感じるランナーは多いのではないでしょうか。
またノイヤースマラソンについては、スイスより8時間早く新年を迎える日本で開催すれば、年度世界記録となる大会が日本でつくれるのです。そんな遊び心のある大会を、いつか日本で開催されることを願っています。

医師、ランナー、ランニングコーチ

41歳まで某大学病院の消化器肝臓内科で勤務、現在は都内の一般病院で内科医をしています。また、中学でランニングを始めて走歴は約40年、その経験を活かしてランニングステーションでコーチもしています。総合内科専門医・消化器病専門医・肝臓専門医・抗加齢医学会専門医、JMJA公認ランニングドクター他、資格は多数。フルマラソンの完走は67回でベストタイムは2時間50分31秒(2019湘南)。ランナーからよく聞かれることやランナーに伝えたい事を、科学的なエビデンスと経験をもとに記事を書いています。

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