絶対に食べておかねばならない 新宿小滝橋通りのラーメン「基本」3軒
都内屈指の激戦区「新宿小滝橋通り」
あらゆるラーメンが集まる街、東京。その中でも屈指のラーメン激戦区が新宿の「小滝橋通り」だ。新宿大ガードから高田馬場に至る全長約2kmの通り沿いには、数多くの人気ラーメン店が軒を連ねている。地元のオフィスワーカーや学生、住民はもちろん、最近では日本のラーメンを求めるインバウンド客も少なくない。
醤油、味噌、塩、豚骨、つけ麺など、あらゆるラーメンが揃う「ラーメン街道」で、絶対に食べておくべき店はどこなのか。小滝橋通りに数あるラーメン店の中から、まず最初に食べておきたい3軒を実食して厳選した。東京でラーメンを食べ歩く上で、欠かすことの出来ない基本中の基本とも言える店ばかりだ。
ラーメン界を牽引し続ける名店『創始 麺屋武蔵』(1996年創業)
1996年の創業以来、常に革新的なラーメンを生み出し、ラーメン界に衝撃を与えてきた人気店『麺屋武蔵』。「革新にして上質」「唯一無二」が麺屋武蔵の変わらぬコンセプト。店舗ごとに味やテーマが異なる斬新かつ意欲的な出店を続け、現在都内に14店舗を構えているが、その総本山として君臨するのが『創始 麺屋武蔵』( 東京都新宿区西新宿7-2-6)だ。
鶏ガラや豚骨をベースにした動物系スープと、鰹節や煮干しを使った魚介系スープを合わせたダブルスープ。厳選された素材の中でも一際目を引くのが「秋刀魚節」「秋刀魚煮干」。ラーメンの常識にとらわれることなく、惜しげもなく新たな素材を使って一杯のラーメンに仕上げるオリジナリティこそ麺屋武蔵イズム。今もなおレシピの見直しは続き、常にアップデートされ続けているラーメンだ。
代替の効かない存在感『ラーメン二郎 新宿小滝橋通り店』(1999年開業)
昭和43(1968)年に創業し、今や全国に40店舗以上の直系暖簾分け店がある『ラーメン二郎』(本店:東京都港区三田2-16-4)。豚骨醤油スープに背脂、極太の麺と大量の野菜を盛った豪快なスタイルのラーメンは、今や「二郎系」「ガッツリ系」などと呼ばれ模倣する店が後を絶たないが、『ラーメン二郎 新宿小滝橋通り店』(東京都新宿区西新宿7-5-5)は正真正銘の直系店。かつてはフランチャイズ運営だったが、店主が本店で修業して直系の暖簾分けとなっている。
しっかりと乳化してさらに背脂が層になっているパンチのあるスープに、キリッとした味わいの醤油ダレ。アブラを増す時には液体か固形を選ぶことが出来る。密度の高い太麺はパワフルな食感ながらもしなやかさも併せ持つ。もちろん「ヤサイ」や「ニンニク」などのトッピングは自由に増量してカスタマイズ出来るので、自分好みのバランスを見つければ、他のラーメンでは代替の効かない満足感を得られるはずだ。
旨辛ラーメンブームの火付け役『蒙古タンメン中本 新宿』(2003年開業)
昭和43(1968)年に創業した『中国料理 中本』(閉店)の味を受け継ぐ形で、2000年に創業したのが『蒙古タンメン 中本』(本店:東京都板橋区常盤台4-33-3)。現在都内を中心に直営やフランチャイズなどで全国に28店舗を展開する人気店。『蒙古タンメン中本 新宿』(東京都新宿区西新宿7-8-11)は、直営店として2003年に開業した。
味噌味のタンメンの上に辛い麻婆豆腐を乗せた看板メニューの「蒙古タンメン」は、ラーメン界に「旨辛ラーメン」というジャンルを確立させた名作。初めて食べる人はちょっと辛さを抑えた「味噌タンメン」で、まず自分の耐性をチェックすることをお勧めしたい。「蒙古タンメン」の辛さでは物足りない強者には、激辛の「北極ラーメン」や「冷し味噌ラーメン」が控えているのでチャレンジしてみては。
今回ご紹介した3軒は、いずれも行列が出来る人気店ばかりなので時間の余裕を持って訪問して欲しい。色々なジャンルのラーメンを食べ比べることで、ラーメンをもっと奥深く楽しむことが出来る。小滝橋通りにはまだまだ美味しいラーメン店がたくさんあるので、ぜひ自分好みのラーメンを見つけに出かけて欲しい。
※写真は筆者によるものです。
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