【大賞評価ポイント】
ナポリタンの作り方から看板メニュー誕生までのエピソードまで入念に取材した光景が目に浮かんでくる、読み応えのある記事でした。マスターの地域愛と、この地で閉店危機を乗り越えたストーリーに心打たれた人が多かったのではないでしょうか。鮮やかなナポリタンや、マスターが調理する躍動感のある写真が記事全体の質を高めています。
【受賞コメント】
実は、ナポリタンマニアとして深く知りたい！　というのが単純な取材動機でした。初めはライトな記事にするつもりが、取材を進めていくと想定外のセンシティブな過去が明らかになり、「これはちゃんと書かないといけない」と路線変更することに。どう表現すべきか執筆はなかなか手が進みませんでした。できた原稿を公開前にマスターに持参した時「すごくいいね。ありがとう」と涙ぐんで言われ、書いてよかった！　と思いました。

【評価ポイント】
「少子化やIT化が進み、存続の危機に立たされている」ことの多い、昔ながらの町の文具屋。独自の興味深い方法で運営する店を丁寧に取材しています。店主の文具愛と地域愛が伝わってくる、何ともほっこりした内容でした。
【受賞コメント】
この度の受賞、大変嬉しく思います。少子化やIT化が進むなか、昔ながらの町の文具屋は存続の危機に直面しています。75年も続く老舗を守ろうと、独自の方法で時代の変化に柔軟に対応するお店があることを知り、応援の気持ちを込めて取材させていただきました。他では見ないお店の特徴や独自性を沢山盛り込んだ記事に仕上げています。取材を進めるうちに私もその魅力に引き込まれ、すっかりファンの1人となってしまいました。

【評価ポイント】
開店間もない紅茶の店を取材。単なる食リポにとどまらず、オーナーがこの地に開店した理由などを丁寧に盛り込んでいます。「ギャラリー併設の紅茶の店」にした理由とは？ オーナーの店へのこだわりが感じられました。
【受賞コメント】
テーマの選定理由は、新興住宅地の真ん中にカフェが新規開店するという情報を得たからです。そして記事を書くうえでの注力したポイントとも重なりますが、いちばん伝えたかったことはオーナーの祖母への思いです。祖母が住んでいた空き家をどうするかとなった時に、東京から移住してまで、大好きだった祖母の願いを実現したいという思いで、祖母の絵を飾った本格カフェを開店したことにつきます。取材には快く応じてくださりました

【評価ポイント】
久留米の食卓を守る中央卸売市場のリポート。市場の歴史に触れ、この市場がいかに地元に根付いているかをうかがえる内容です。どの写真も鮮明で食品はシズル感があり、記事全体の質を高めています。
【受賞コメント】
戦後、闇市から市場へと形が変化し、現在は久留米市民約30万人の食卓を守る久留米市中央卸売市場。そこで働く人達の台所として共に歩み続いている牟田食堂です。昔は、一杯お酒をひっかけてから市場へ仕事に出る人が多かったそうです。現在はさすがにいないみたいですが… この地域クリエイターMVAをいただいたことで、より多くの人に久留米の食を味わっていただけるのではないかと思います。今回はありがとうございました。

【評価ポイント】
うどん屋の大将が2代目へ代替わりして、新しいメニューが登場するタイミングで取材。2代目のバックグラウンド、経営や商品開発秘話を丁寧に盛り込んでいます。「老舗を引き継ぐ」だけでなくどう進化させていきたいのか、2代目の思いが伝わってくる内容でした。
【受賞コメント】
多くのお客さんの胃袋と心を満たしてきた味噌煮込みうどんの名店が、新たな一歩を踏み出していると聞いて取材させていただきました。昔ながらのうどん作りやお店が愛されるポイントは残しつつ、2代目らしい風を吹き込んでいることに、名古屋めしの老舗の底力や可能性を垣間見た気がします。「業種は違えど、意気投合して地域のことを語り合える。」そんな仲間に出会えるのも地域クリエイターの財産だと実感しています。

【評価ポイント】
偶然見つけた素敵な施設のオーナーに開店の由来を聞いてみると……「地域に根差した店」であることが伝わってくる内容であり、「働き方が変わってきた現代」というニュース性を記事内に盛り込んでいます。写真がどれも鮮明で、記事全体の質を高めています。
【受賞コメント】
愛知県一宮市でかつて盛んだった繊維工場をリノベーションした「コワーキングスペース＆カフェ」、働き方や時間の過ごし方が変わってきた現代に合った施設です。特徴は、お洒落で快適な空間で作業ができ店主の手作りスイーツがいただけるカフェ併設である点。都会から離れた地域ですが、わざわざ行く価値のある素敵な施設です。取材時、店主は「ひっそりと営業出来れば良い」と控えめでしたが、感謝の言葉を後日いただきました。

【評価ポイント】
以前取材した店の冬季限定メニューを紹介しています。取材では厨房で調理工程を撮影し、臨場感を持たせるよう工夫されたとのご自身のコメントの通り、ラーメン完成までの工程を丁寧に記載しシズル感あふれる写真には食欲をそそられます。
【受賞コメント】
MVA受賞記事に選んでいただき本当にありがとうございます。季節を意識し冬に美味しい味噌ラーメンをテーマに、厨房で実際にラーメンが出来上がっていく様子を撮影させていただき、臨場感とまぜそば小島屋さんの味噌ラーメンの美味しさが伝わるよう画像にもこだわりました。掲載後に味噌ラーメンの注文が大幅に増えたとご連絡をいただき嬉しかったです。

【評価ポイント】
2023年の干支「兎」にちなんだスポットを取り上げた内容です。単なる「行ってきた」にとどまらず、その時点のニュースや季節性を盛り込んだ観点、体験者だからこそ分かる注意点は説得力大。「おもしろさの詰まったスポットなのでどうしても紹介したかった」思いが伝わってきました。
【受賞コメント】
MVAに選んで頂きありがとうございます。本記事は公開のタイミングでクマ目撃が相次いだため、公開を見合わせました。それでも干支にちなんだ兎峰を年内に紹介したくリベンジしました。実際には危険箇所も多く、紹介を迷いました。ただ危険なところも魅力のひとつなので再稿しました。PVはのびませんでしたが、「登ってみたい」「山歩きはしないけれど面白い場所が地元にあることを知れた」という声はうれしいものでした。