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【富田林市】津々山台に祖母の絵画を飾る英国式本格ティールーム、Rural Gardenがオープン!

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

子どもがイベントなどで遊びに来るとき、両親とは別に、祖父母がお孫さんの付き添いで来ている時がありますね。そんなお孫さんがやがて成長し大人になった時、在りし日の祖父母のことを思いながら営業を始めたカフェが、津々山台3丁目にオープンしました。

Rural Garden(ルーラルガーデン:田舎の庭) 〜 小さな美術館のあるティールーム 〜さんは、ギャラリー併設の本格的な紅茶の店です。とても気になった私は、津々山台2丁目バス停から徒歩5分のお店に行って見ることにしました。

バス停に降りて、津々山台2丁目から3丁目にかけての住宅地を歩きます。

少しわかりにくいので、地図で紹介するとこんな感じです。

津々山台2号公園のすぐ隣にあるので、公園を目指したほうがわかりやすいかもしれません。

Rural Garden(ルーラルガーデン)さんに到着しました。12月6日にオープンしたばかりの新しいお店です

なおRural Gardenさんの駐車場は敷地内に1台と進行方向の左手の先に見えるモータープール「津々山台ナンバー5モータープール」の中に、2台分停められるスペース(123、124)があるとのこと。

店の前のメニュー表を見ると、スコーンにクロテッド・クリーム、ジャムのセットと英国風スタイルの紅茶がいただけるそうです。

店舗物件でなく普通の住宅がお店になっています。これには理由があって、ここは元々オーナーさんの祖父母さんが住んでいた家だったからです。

そのため思わずインターフォンを押したくなりますが、その必要はなく、営業中なら玄関ドアから入れます。

個人のおうちに遊びに来た感覚を味わいながら、敷地内に入りました。

そのままドアを開けて中に入ります。

玄関で靴を脱いで、スリッパで中に入ります。

壁には数多くの絵画が貼ってありますね。後で詳しく紹介しますが、オーナーさんの祖母の清水智恵子さんが、50歳を過ぎてから絵を習い始め、アマチュアではありながら晩年に多数の賞を受賞していたそうです。

ちょうどクリスマス前の雰囲気ですね。入り口は画像右側にドアがあり、そこを開けると客席があります。

こちらが客席です。オーナーさんによれば祖父母が亡くなった後、親族は東京方面で暮らしているために大阪(津々山台)の家は手放す方向で話が進んでいました。

しかし、祖父母が愛したお家を残したいとくに祖母の最期の夢だった「自宅を自身が描いた絵画作品のギャラリーにしてほしい」という夢を叶えるために、孫のオーナーさんが家を受け継いで夫とともに大阪・富田林に移住したそうです。

こだわりの雑貨の数々があります。オーナーさんは津々山台のこの家を引き受ける前は東京の自由が丘の「コベントガーデンバザール(外部リンク)」で働いていたそうで、その頃に扱っていた雑貨も店内で販売しているとのこと。

このようなことを言っては失礼かもしれませんが、店内を拝見すると阪神間の住宅地に来たようで、本当にここが富田林市なのかと思ってしまうほどおしゃれな空間だと思いました。

天井にもいろいろ気になるものがあります。

こちらがキッチンで、紅茶とスイーツを提供される場所です。オーナーさんによると、師匠は、200年近く前にパリで創業した老舗の紅茶店「マリアージュ・フレール」の日本における初代料理長を務めた方とのこと。これは期待が持てますね。

席に座るとこちらの注意書きがあります。お水やおしぼりはセルフサービスで、支払いは現金とPAYPAYとのこと。

開店早々人気があるお店らしく、私が午後に訪れたときには、すでにお店一押しのスコーン付きのクリームティーセットは売り切れてしまいました。

しかし、ケーキがあったので、紅茶とケーキをいただくことにしました。ちなみに紅茶はポットに2杯分入っています。

メニューには紅茶の詳しい説明があります。じっくり自分の好みを探してから注文しましょう。

さて店内にも多くの絵が飾られています。オーナーさんの祖母・清水さんが描いたもの。

こちらは特に素敵な絵ですね。理由が後でわかりました。

紅茶とケーキのセットを待っている間、ギャラリー(小さな美術館)のほうに行って見ました。玄関から左側に行くとギャラリーがあります。オーナーさんの話では祖母・清水さんがいる空間としてそのまま残しているとのこと。

3年前に他界されたという清水さんですが、描かれた数多くの絵は、このように鑑賞できるようになっています。

どの絵もこだわりの絵ばかり。清水さんはもともと薬剤師さんだったとのことですが、プロのアーティストといっても違和感がありません。

なんと、これを見て驚きました。先ほどの絵「ノアのおふね」が第22回全日本アートサロン絵画大賞で文部科学大臣賞を受賞していたんですね。

こちらの似顔絵は、清水さん御夫妻のようです。

そして在りし日の清水さんの写真も飾られていました。

ということでいずれも素敵な清水さんの作品を見終わったころには、紅茶の準備ができていました。

こちらです。手前がアッサム(\550)で奥がアールグレイクラシック(\550)です。

オーナーさんによれば、約2年間コツコツ買い集めたイギリスの老舗釜、BURLEIGHの食器とのこと。

ポットにそそぐ紅茶、店内がおしゃれなだけに、これだけでリッチな気分になります。

アッサムとアールグレイクラシックを飲み比べました。見た目は同じ紅茶の色合いなのに、口に含んだ時や、後味などが全く違いました。

ポットの茶葉の扱いはオーナーさんにお任せしました。そうするとポットに入っている段階で茶葉は取り除いてくださり、そのまま放置しても濃くなりすぎることはありませんでした。

こちらはケーキです。本日のケーキ(\450)ということで、ガトーショコラをいただきました。濃厚なチョコレートの味わいが甘すぎず苦すぎずちょうど良かったですし、同時に紅茶と味わうととっても調和がとれたおいしさでした。

こちらはグランドの塩で食べるバスク風チーズケーキです。チーズケーキだけの味わいと、グランドの塩と一緒に食べると全く違った味わいです。たとえて言うならスイカをそのまま食べるのと塩をかけて食べる場合での味の違いのようなもの。

リッチで優雅なティータイムを堪能した後、少し店内の雑貨を拝見しました。

オーナーさんによれば販売しているものばかりなので、お気に入りが見つかればその場で購入できます。

ということで、オープンしたばかりのRural Gardenさんにお邪魔しました。紅茶やスイーツの味わいもとても良かったですし、また同時に公開している、オーナーさんの祖母・清水さんの素敵な作品が鑑賞でき、とても優雅な気持ちになることができました。

津々山台に素晴らしいお店をオープンさせたお孫さん(オーナーさん)を持った清水さんも、天国でほほ笑んでいるような気がしました。

古民家カフェは良くありますが、これからは津々山台のような住宅地にも空き家が増えていくことが予想されていきますので、このような新しいおうちを改装して隠れ家、あるいは個人のおうちにお邪魔する感覚で楽しめるカフェやレストランが増えそうですね。

Rural Garden 〜 小さな美術館のあるティールーム 〜

住所:大阪府富田林市津々山台3丁目10-13

TEL:0721-87-0970

営業時間:10:30~17:30(17:00LO)

定休日:日・月・火

アクセス:南海金剛駅からバス 津々山台二丁目バス停から徒歩5分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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