【野菜をとろう】身体を温め、免疫力を上げる & すぐにできる野菜の鮮度を保つちょっとした工夫
旬のものを食べる。冬野菜の特徴は、身体を温めてくれる効果があります。
と、思われがちですが、正確には「温めてくれる効果」のある野菜が多いです。野菜や果物には身体を温めてくれるものと、身体を冷やすものがあります。
身体を温めてくれるもの
- ごぼう
- れんこん
- かぼちゃ
- ホウレンソウ
- ニンジン
- ジャガイモ
- ショウガ
身体を温めてくれる野菜の特徴は、「色が濃い」「水分が少ない」ものが多く、地中で育つものが多いです。また、「若返りのビタミン」と呼ばれるビタミンEを含んでいるものが多いことも特徴です。ビタミンEは血液の流れをを良くする働きがあり、血管の老化を防ぐので、冷え性改善に効果が期待されています。
身体を冷やしてくれるもの
- トマト
- きゅうり
- なす
- 大根
- 白菜
- バナナ
- パイナップル
身体を冷やしてくれる野菜の特徴は、「水分が多い」ものや暑い地域で育つもの、夏が旬の野菜など、地上で育つものが多いです。また、南国の果物は身体を冷やしてくれるのも特徴です。
「大根」「白菜」が身体を冷やす野菜?
気付かれましたか? 身体を冷やしてくれるに「大根」「白菜」が入っています。鍋に欠かせない白菜、大根が“身体を冷やす”ということに驚かれるかも知れません。
「大根」の原産地は諸説ありますが、地中海沿岸地方原産、エジプトで広く栽培され、その後中央アジアや中国に伝わったと言われています。暑い国出身の大根は多くの水分を含んでいるため、体を冷やす作用があります。
「白菜」もアフガニスタンとパキスタンの国境に近い山地が原産ではないかと言われています。生で食べると大根も白菜も身体を冷やす働きがありますが、加熱をして食べることが多いので、身体が温まるのです。
「菊芋」「ゴボウ」には「イヌリン」という成分が含まれています。イヌリンは「天然のインスリン」とも言われる水溶性食物繊維で、血中コレステロール濃度を下げるはたらきが有名ですが、利尿作用を促進するはたらきもあります。身体に余分な水分が溜まっていることで、身体が冷える原因になるので、「イヌリン」で余分な水分を出し、身体が冷えるのを防ぎます。
「ショウガ」は加熱をすると成分が変わる特徴があります。加熱する前、生の状態では「ジンゲオール」という成分で、解熱・殺菌作用に効果がありますが、生姜焼きのようにショウガを加熱するとジンゲオールは「ショウガオール」という成分に変わり、熱を作り出すはたらきがあるので、身体を芯から温めることができます。体温が1度上がると免疫力は何倍にもアップします。
すぐにできる野菜の鮮度を保つ工夫
買ってきた袋のまま冷蔵庫に入れがちなほうれん草や小松菜などの葉物野菜ですが、ひと手間掛けると鮮度が長持ちします。
①袋から出し、束ねているテープやゴムなどを外します。 葉や茎を広げ空気に当てるようにし、30分程度おきます。
②その後冷水に15分程度浸します。
③すぐに使わなければ、湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で立てた状態で保存します。2~3日は持ちますが、野菜は収穫したあとも呼吸をするので、時間の経過とともに味は落ちます。できるだけ早めに食べるようにしましょう。
そんなこと面倒だなあ・・・
買ってきたら、すぐに調理するのが一番です!
調理する前には、冷水に15分程度浸してください。
加熱調理する前に冷水に浸す理由
野菜は収穫後、時間が経つと水分が抜けしおれるので、野菜を洗った後、茹でる前に15分程度野菜の根元を冷水に浸すと、活き活きとした野菜に戻ります。
そうすることで茎や葉に水分が行き渡り、茹でるとその行き渡った水分で蒸し焼きの状態になるので、短時間で茹でることができます。炒める時も、生で食べる時にも、そうすることで美味しく食べられます。
免疫を高め、寒い冬を元気に乗り越えましょう!