11月26日27日に渋谷ヒカリエで開催の【日本茶AWARD】は初心者も楽しめる日本茶の品評会
秋も深まり、温かいお茶のおいしい季節です。
コロナ禍では中止が相次いだ各地の日本茶イベントも、今年は少しずつコロナ前に近い形に戻ってきました。
2014年にスタートし毎年渋谷で開催されている日本茶AWARDが、今年も開催されます。
日本茶マニアが待ちに待った、年に一度の日本茶の祭典in渋谷、といったところでしょうか。
今回は、日本茶に詳しくない初心者の方もどなたでも無料で楽しめる「日本茶AWARDの歩き方」をご紹介します!
渋谷駅直結の「渋谷ヒカリエ」8階の期間限定日本茶空間に、お買い物や電車乗り換えのついでなどにちょこっと立ち寄ってみませんか?
日本茶AWARDとは?
日本茶AWARDは今年で8回目を迎える「新しい形の品評会」です。
2020年は中止となりましたが、2021年より形を変えて復活し、日本国内でのプロによる厳しい一次・二次審査を経て決定した20点のプラチナ賞の中から、三次審査の一般審査で大賞と準大賞が選ばれます。
※2022年度の521点の出品茶から選ばれたプラチナ賞・ファインプロダクト賞・審査員奨励賞はこちら(外部サイト)に掲載されています。
コロナ禍前までは、三次審査は渋谷ヒカリエの会場で一般参加者がプラチナ賞20点の試飲をし、各自1つに投票。それを集計して一番人気の物が大賞に選ばれていました。
2021年からは、日本茶インストラクターやアドバイザーによるサテライトティーパーティーにて三次審査が行われ、今年はそれに加えて静岡で開催の世界お茶まつり(10月20~23に開催)でも事前予約制で審査が行われました。
全国からの出品茶521点の頂点に輝く大賞と準大賞は、11月27日11時15分より日本茶AWARDにて発表され表彰式が行われます。表彰式は今年もオンラインで生配信されるそうです。
今年の日本茶AWARDの楽しみ方は?
実際に10~20点の受賞茶を試飲できる「プラチナ賞受賞茶ティーセミナー」の一般募集は既に終了していますが、その他に今の日本茶のトレンドを牽引する方々によるトークショー(着席参加は有料、無料のYouTube配信あり。詳細は日本茶AWARDサイト)もあります。
でも、初心者にはちょっと敷居が高い・・・そんな方でも無料で気軽に楽しめるのが「プラチナ賞受賞茶プレゼンテーション」と「受賞茶の限定販売」の2つです。
入場料は無料なので、会場には気軽に入れますよ(日本茶マニア多めかもしれませんが)。
①プラチナ賞受賞茶プレゼンテーション
2022年は11月26日に15点、27日に5点の受賞茶のプレゼンテーションがあります。
3つのテーブルに分かれてのプレゼンテーションとなり、そのお茶の特徴や魅力を生産者・茶商の方から直接聞くことができ、試飲や茶葉の販売もあります。
スケジュールはこちらのサイト(外部サイト)に掲載されているので、気になるお茶がある方はタイムテーブルを確認の上会場へGO!
また、日本茶大賞・準大賞受賞者によるスペシャルプレゼンテーションは、27日(日)の11:30から12:45を予定しているそうで、こちらも楽しみです。
②受賞茶の限定販売
私が一番楽しみにしているのは、受賞茶の限定販売です。
厳しい審査をクリアした様々な種類の優れたお茶が集結します。
通常の品評会では一般販売はないのですが、日本茶AWARDは全ての受賞茶が会場で販売されます。
数に限りがあるので在庫がなくなったら終了となりますが、これだけの品質の魅力あるお茶が全国から集まるのはこの会場だけではないでしょうか。
プラチナ賞受賞茶セットはプラチナ賞を受賞した茶葉が1袋3~5グラムの少量パックで10種類ずつ入っています。JINとSINのセットがあり、各4000円。
20種類お家で楽しみたいなら合計8000円と高額ではありますが、各部門の頂点となる厳選された茶葉を少しずつ味わえる年に一度のセットなので、これはとても貴重です。
さすがにJINとSINには手が出ない・・・そんな方には、ファインプロダクト賞(20グラム800円)、審査員奨励賞(20グラム400円)の茶葉をおすすめします。
一般の茶葉と比べると少し割高かもしれませんが、お試しにはぴったりの少量パックで、飲み比べにも良いです。産地もお茶の種類も様々で、お気に入りが見つかるかもしれません。
飲み比べして気に入った茶葉が見つかったら、後で生産者やお店からネットなどで直接購入するのも良いですね(こちらの受賞茶リストにもサイトが掲載されています)。
どれを選べばいいかわからない人には
日本茶AWARDには12部門あります(年度により部門が変わることがあります)。
部門も多すぎてどれがいいかわからない・・・という方に、それぞれの特徴を表してみました。
・合組(ブレンド)茶部門・・・一般的に飲まれているお茶のほとんどがいくつかの茶葉をブレンドしたものです。均一性の高い味、消費者の求める味を目指しブレンドされています。
・二番茶煎茶部門・・・二番茶は一番茶に比べてよりすっきりした飲みごこちの煎茶です。軽めのテイストの緑茶が好きな方におすすめです。
・烏龍茶部門・・・国産の烏龍茶(半発酵茶)もありますよ。香りを楽しむお茶が好きな方はこちらをどうぞ。
・紅茶部門・・・前回の記事(こちら)でもご紹介しましたが、国産の紅茶も今とても増えてクオリティも高くなっています。生産者により様々な特徴があるので飲み比べも楽しいですよ。
・ほうじ茶部門・・・香ばしい軽い味わいのほうじ茶は好きな方も多いのではないでしょうか。高級感あふれる香り高いほうじ茶やキリっとした爽やかなほうじ茶など様々です。
・釡炒り茶部門・・・私のイチオシは釜炒り茶!香ばしい軽やかな「釜香」が特徴の緑茶です。私はフルーツ大福に合わせるのが好きですが、お食事や和菓子洋菓子にも合うと思います。昨年の釜炒り茶特集の記事(こちら)で取材させていただいた宮崎県の谷岩茶舗さんの高千穂産の釜炒り茶がプラチナ賞に選ばれています。
・蒸し製玉緑茶部門・・・長崎県や静岡の伊豆などで作られる蒸し製玉緑茶は別名ぐり茶とも呼ばれ、苦渋味が少なくまろやかなうま味が特徴です。甘いほっこり系の味や香りが好きな方におすすめです。
・普通煎茶部門・・・昔ながらの煎茶を普通煎茶と呼び、透明感のあるお茶の色が特徴です。うま味や苦渋味のバランスの良いお茶や単一品種のものなど、様々な特徴があります。
・深蒸し煎茶部門・・・摘んだ生葉を普通煎茶の2倍の時間蒸して加工した煎茶で、お茶の色は濁りのあるはっきりした緑色です。現在は普通煎茶より一般的になっており、日本で一番飲まれているお茶ではないでしょうか。まろやかなこくのあるものや単一品種のものなど様々です。初心者の方は迷ったらとりあえず深蒸し煎茶を飲んでみるのも良いかもしれません。
・煎茶ティーバッグ部門・・・昨年度からティーバッグも部門に加わりました。上質なティーバッグは本格的な香りと味わいを旅行や出先オフィスでも楽しめますよ。
・自由な発想の茶部門・・・「お茶は自由だー!」そう、自由に楽しんで良いのです。こちらの部門は作り手が新たなチャレンジをしていたりと、今までにないような日本茶に出会える可能性が高いです。今年は静岡の丸高農園さんの萎凋煎茶(生葉を少し酸化発酵させ花または柑橘のような香りにした煎茶)がプラチナ賞に選ばれています。
・フレーバーティー部門・・・茶葉に香りを付けたものをフレーバーティーといいます。茶葉のみではなく花や果物やハーブなどをブレンドしたものです。新しいものが好きな方はこちらを。
試してみたいと思うものがあったでしょうか。少しでも参考になれば幸いです。
日本茶AWARDの販売ブースは展示がわかりやすく、それぞれのパッケージにお茶の説明や淹れ方も記載されているので、きっと好みのお茶に出会えると思います!
渋谷の真ん中で日本茶愛を叫ぶ!
いや、別に叫ばなくても良いのです(笑)
でも、そんな気持ちで運営側も参加側も楽しむことができる、年に一度の日本茶マニアの祭典「日本茶AWARD」。
当日のスタッフには日本茶インストラクターや日本茶アドバイザーといった有資格者が沢山いますので、淹れ方や特徴などお茶についての基本的な質問もぜひしてみてください。
勇気を出して一歩を踏み出すと、日本茶の楽しい世界が広がっていますよ。
日本茶AWARD2022
日時:2022年11月26日(土)11:00~20:00、11月27日(日)11:00~17:00
会場:渋谷ヒカリエ8階「8/COURT」 渋谷駅直結 アクセス(外部サイト)
渋谷駅からアクセスのよい「渋谷ヒカリエ」は食事やショッピングも楽しめます。お茶を購入したら地下でスイーツを買って帰るのもおすすめですよ。
参考:日本茶AWARDサイト(外部サイト)