「和紅茶」ブーム到来!海外でも高評価の国産紅茶が進化中
「和紅茶」って何?時々スーパーでも見かけるんだけど??
と聞かれることが最近増えています。
和紅茶とは国産の紅茶のこと。
今、その和紅茶が急激に進化しているのです!
そもそも紅茶って何?
紅茶と言えばヌン活でおなじみ、イギリス発祥のアフタヌーンティーのイメージが強いかと思います。
産地としてはインドやスリランカが有名ですが、元々は中国で生まれた製法です。
緑茶は摘んだ生の茶の葉をすぐに加熱して酸化発酵を止めますが、紅茶は摘んだ生葉をしばらく萎れさせ酸化発酵を進めてから加熱し乾燥させます。
酸化発酵を進めることで自然と茶葉から花のような柑橘のような香りが生まれるのです。
(実際に手摘みの生葉を紅茶にしてみた際の記事はこちら)
昭和の初めごろまでは日本でも紅茶の生産と輸出が盛んだった時期もありますが、戦後は一度衰退してしまいます。
しかし、その製法はひっそりと受け継がれ、ここ十年ほどで国内の紅茶の生産者はどんどん増えて盛り上がりを見せています。
それと同時に和紅茶のレベルも格段に上がり、様々な特徴を持つ個性的な和紅茶もたくさん誕生しています。
毎年秋に行われる地紅茶サミットやジャパンティーフェスティバルも近年大いに盛り上がっています。
「地紅茶サミットin南九州」サイト(2022年は11月5日6日に鹿児島県南九州市で開催)
「ジャパンティーフェスティバル」サイト(2022年は10月29日30日に開催)
和紅茶がイギリスの品評会で世界一に輝きました!
毎年のように海外の紅茶コンテストに入賞する和紅茶ですが、10月末にビッグニュースが飛び込んできました!
なんと今年のイギリスの紅茶の品評会で和紅茶が世界一、つまり最高位になったとのこと。
それも、イギリスの紅茶で有名な英国王室御用達のフォートナム・アンド・メイソンで発表されるとは大変名誉なことです。
詳しくはこちら(外部サイト)をご覧ください。英語のサイトはこちら(外部サイト)。
ますます目が離せない和紅茶の世界ですが、近年は生産量も増えたことから、たくさんの方が親しめるようになっています。
ペットボトルの和紅茶も登場
今年の4月、アサヒ飲料のペットボトルから和紅茶が発売されました。
これまでも茶産地のオリジナルで和紅茶のペットボトルはありましたが、大手メーカーから100%国産茶葉使用の無糖の和紅茶がでたのは驚きでした。
無糖のため甘いお菓子や食事との相性もよいのではないでしょうか。
和紅茶がコンビニやスーパーでも購入できる世の中になるとは!
和紅茶を使ったスイーツなどもよく見かけるようになり、これからの広がりも期待できます。
和紅茶のティーバッグもおすすめです
お家やオフィスなどで気軽に和紅茶を楽しみたい方には、ティーバッグもおすすめです。
全国の茶産地から和紅茶のティーバッグは出ており、ネットでも購入でき、デパートなどの専門店にもあります。
専門店や茶産地のものは、ティーバッグにも品質の良い茶葉が使用されたものが多く、特に三角のテトラ型のティーバッグは茶葉が開きやすいので本格的な味と香りが楽しめます。
熱いお湯で淹れて、香りもしっかり楽しめる和紅茶ティーバッグ。
複数個入っているもの、個包装のもの、ティーバッグもいろいろなスタイルがあります。
また、茶葉も、ストレートで飲みたいもの、ミルクティーがおすすめのもの、柑橘やハーブなどとブレンドしたものなど、和紅茶ティーバッグも様々で、きっと好みの物が見つかると思います。
紅茶は体を冷やさないと言われていますので、秋冬のティータイムやリフレッシュにぴったりですよ。
もっと楽しみたいかたは茶葉から淹れた和紅茶を
和紅茶をもっと楽しみたい方は、ティーポットを準備して茶葉から淹れてみてはいかがでしょうか。
ガラスのティーポットはハーブティーにも緑茶にも様々に使えて、1つあるととても便利です。
紅茶の基本的な淹れ方(簡易版)は以下のとおりです。
- 温めたティーポットに紅茶の茶葉を1人分約2.5~3グラム(ティースプーン約1杯程度)入れる
- 沸騰直後の熱湯を1人分約150~160ml注ぎ3分待つ
- ティーポットの中の茶葉をスプーンでひと混ぜし(茶こしの無い状態の場合)、ティーカップに最後の一滴まで注ぎ切る
参考:NPO法人日本茶インストラクター協会発行『日本茶インストラクター講座 第3巻』
茶葉は専門店や生産者から直接ネット通販でも購入できます。
日本茶レッスンやティータイムにいろいろな和紅茶を飲んでいますが、生産者ごとにその特徴は違い、毎回驚かされます。
バラエティーに富み進化し続ける和紅茶の世界をぜひ楽しんでみてください!