4年前のチームメイトのうち、2億ドル以上の契約を手にしたのは、11年3億ドルのこの遊撃手が4人目
今オフのFA市場に出ていた「遊撃手ビッグ4」の一人が、大型契約を手にした。ESPNのジェフ・パッサンが、トレイ・ターナーとフィラデルフィア・フィリーズの契約合意を報じている。こちらもESPNのカイリー・マクダニエルによると、契約は11年3億ドル。全球団に対してのトレード拒否権がついているという。
ターナーは、ブライス・ハーパーと再びチームメイトとなる。2015年から2018年までの4シーズン、彼らはワシントン・ナショナルズでともにプレーした。ハーパーは、2018年のオフにFAとなり、フィリーズと13年3億3000万ドルの契約を交わした。ターナーは、昨年の夏、マックス・シャーザー(現ニューヨーク・メッツ)とともにナショナルズからロサンゼルス・ドジャースへ移籍した。
4年前のナショナルズで、2億ドル以上の契約を手にしていたのは、シャーザーだけだ。当時のシャーザーは、7年2億1000万ドルの契約4年目だった。一方、その後、2億ドル以上の契約を得た選手は、ハーパーとターナーの他にも2人いる。2019年のオフにFAとなったスティーブン・ストラスバーグとアンソニー・レンドーンは、どちらも7年2億4500万ドルの契約を手にした。ストラスバーグはナショナルズと再契約を交わし、レンドーンはロサンゼルス・エンジェルスに入団した(「この2人はどちらも「7年2億4500万ドルの契約3年目」。ここまでの貢献度を比べると…」)。
この人数は、さらに増えるだろう。今年の夏にサンディエゴ・パドレスへ移るまでは、ホアン・ソトもナショナルズにいた。メジャーデビューしたのは、2018年だ。トレードの前に、ソトは、ナショナルズが申し出た4億ドル以上の延長契約を断っている。それについては、「15年4億4000万ドルの申し出を拒否!? 総額は史上最高のトラウトを上回るが…」で書いた。FAになるのは、2024年のオフだ。
また、シャーザーは、昨オフ、メッツと3年1億3000万ドルの契約を交わした。こちらは、総額こそ2億ドル未満ながら、年平均額は史上初の4000万ドル以上だ。
なお、ターナー、シャーザー、ストラスバーグ、レンドーン、ソトは、2019年にワールドシリーズ優勝メンバーとなったが、ハーパーは、この年からフィリーズでプレーしている。ハーパーのワールドシリーズ出場は、今年が初。フィリーズは、ヒューストン・アストロズに敗れた。
ターナーを含む、遊撃手ビッグ4については、こちらで書いた。