昨オフの「FA遊撃手ビッグ4」が得た契約は計7億ドル以上。今オフのビッグ4はそれを超える!?
昨オフにFAとなった4人の遊撃手は、いずれも総額1億ドル以上の契約を手にした。コリー・シーガーがテキサス・レンジャーズと10年3億2500万ドル(2022~31年)、カルロス・コレイアはミネソタ・ツインズと3年1億530万ドル(2022~24年)の契約を交わした。トレバー・ストーリーとハビア・バイエズの契約は、どちらも6年1億4000万ドル(2022~27年)だ。それぞれ、ボストン・レッドソックスとデトロイト・タイガースに入団した。
彼らの契約を合計すると、年数は25年、金額は7億1030万ドルとなる。年平均額は2841万2000ドルだ。
今オフのFA市場にも、大型契約を得られそうな遊撃手が4人いる。トレイ・ターナー、コレイア、ザンダー・ボガーツ、ダンズビー・スワンソンがそうだ。コレイアは、10月に「2年7020万ドルが残る契約を打ち切り、今オフにFAとなる遊撃手は、どんな契約を望んでいるのか」で書いたとおり、契約についていたオプト・アウトの権利を行使した。
昨オフの4人と今オフの4人が、FA直前の3シーズンに記録したスタッツは、以下のとおり。
昨オフの4人は、契約1年目となる2022年の年齢(6月30日時点)が27~29歳だった。今オフの4人は、来シーズンの年齢が28~30歳。それぞれの平均年齢は、28.3歳と29.3歳だ。
今オフの4人が手にする契約は、いずれも3億ドルには届かないかもしれない。それでも、順当にいけば、彼らの合計額は昨オフの4人を上回るのではないだろうか。ターナーとコレイアの契約は2億ドルを超え、ボガーツもそうなってもおかしくない。スワンソンはそこまでいかないかもしれないが、1億5000万ドル前後の契約になりそうだ。
そもそも、昨オフの4人も、コレイアが望みどおりの長期契約を得ていれば、彼らの合計額は7億ドル以上にとどまらず、8億ドルを超えていたに違いない。昨オフと同じく、今オフも、コレイアは4人のなかで最も若い。
なお、3億ドル以上の契約を手にした遊撃手は、シーガーが3人目だ。その前の2人は、いずれも延長契約だった。昨年の開幕前後に、フェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)は13年3億4000万ドル(2021~34年)、フランシスコ・リンドーア(ニューヨーク・メッツ)は10年3億4100万ドル(2022~31年)の契約を交わした。
タティースJr.のチームメイトであるマニー・マチャドも、2018年は主に遊撃を守った。そのオフにFAとなったマチャドは、10年3億ドル(2019~28年)の契約でパドレスに入団し、遊撃から三塁に戻った。また、今シーズン、ストーリーは二塁を守ったが、併殺デュオを組んでいたボガーツがレッドソックスと再契約を交わさなかった場合は、コロラド・ロッキーズ時代の遊撃に戻る可能性が高い。