介護食の認定マーク「ユニバーサルデザインフード」を知ると、より介護食がわかりやすくなる(とろみ編)
「とろみ調整食品」にもユニバーサルデザインフードの表示があるので今回は「とろみ調整食品」についてご紹介します。
ドラッグストアや薬局でよくみかける「とろみ調整食品」。どんな時にどうやって使うの?とろみをつけるなら水溶き片栗粉ではダメなの?お値段も高いのに…。と考えることはあると思います。
この食品を使用する方は、飲み込む機能が低下した方が対象になります。
飲み込む機能が低下するとお茶やみそ汁のような液体を上手に飲めなくなります。液体はのどを流れるスピードが速く、誤って気道に入り込みやすくなります。液体にとろみをつけることで口の中でまとまりやすくなり、喉を流れるスピードがゆるやかになるため、「むせ」を防ぐことができます。「むせ」を防ぐことで水分の誤嚥(ごえん)防止になります。(※確実に誤えんが防げるわけではありません。あくまで飲み込みやすくするものです。)
とろみ調整食品のメリットは
・加熱をしなくても、混ぜることで簡単にとろみをつけられる
・時間がたってもとろみが保たれるように、成分が調整されてる
なので、お値段が少々高くなっています。ですが加熱せずにとろみがつくのは便利です。
様々なメーカーが「とろみ調整食品」を出しているので、かかりつけの医師や看護師、管理栄養士に相談して選んでいただけるといいと思います。とろみ調整食品は、リニューアルや研究を重ねているので、私は比較的新しい商品を購入しています。昔ながらのものもいいのですが、使い勝手が良いのは新しい方が私は使いやすいです。
商品の規格も1gの分包タイプのものから700g、2kg以上の大容量タイプまで様々あります。自宅で使い勝手の良いものは分包タイプがおすすめです。理由は
・個包装なので持ち運びができる
・湿気ない
・保管が簡単
・防災備蓄に向いている
・外出時にも持ち歩きできる
とろみの目安は以下の区分表のように、とろみのゆるい順に「フレンチドレッシング状」「とんかつソース状」「ケチャップ状」「マヨネーズ状」と4段階で表現されています。
利用される方の飲み込む力に合わせたとろみをつけてください。最初は難しいと思いますが、まずはコップ1杯の飲み物からとろみをつけてみると「どのようにとろみがつくか」わかりやすいですよ。下記のイラストは混ぜ方のコツです。100均で売っている小さい泡だて器が便利ですよ。また、作る方も一度試しにとろみのついた飲み物を飲んでみると、液体ととろみの喉を流れる速度の違いを知るのは大切なことだと思います。
とろみ調整食品を使用する時の注意点です。