選手の頑張りに支えられているサッカーが内包する矛盾
湘南ベルマーレ、チョウ・キジェ監督のパワハラ疑惑。Jリーグが調査を行っているとされるが実際はどうだったのか、もちろん僕には知る由もない。ただ、他との違いとしてひとつ分かりやすいものがあるとすれば、それはサッカーそのものの厳しさである。
湘南の選手は毎試合、人一倍頑張っているように見える。勤勉で実直。こう言っては何だが、少々技量の劣るところを激しい動きでカバーしようとするファイティングスピリットにも溢れている。
この状況をどう見るか。その泥臭さ溢れる頑張りはともすると美しい姿として映る。その一方でかなりキツそうにも映る。ギリギリの戦いを強いられている。そんな感じだ。
タイムアップの笛が鳴ったとき、ピッチにへたり込むぐらい全力でプレーせよとは、かつては当たり前のように言われたものだ。余力を残さず最後まで力を振り絞って走り切れと監督、コーチ、指導者、さらにはテレビ解説者まで、何の疑いもなく選手に頑張りを強要した。
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