【河内長野市】貴重すぎる民俗ドキュメンタリー!市内の伝統行事や風習をYouTubeで公開中
私も引っ越しして住むまではそうだったのですが、河内長野はベットタウンと山だけだと思っていました。しかし実際に住んでわかったことは、河内長野駅や千代田駅周辺で構成されている旧長野町と周辺の村が融合した連邦市のようなところだということです。
河内長野市になって今年で70年、それを記念して作られた「つながる河内長野」のロゴを見ると、真ん中に旧長野町が、その周辺にかつて存在した五つの村(天見、川上、三日市、加賀田、高向)があることを示しています。
河内長野は山に囲まれているので、旧長野町も周辺の村も、山から流れる石川水系の川で作られた谷の部分に村が形成されています。そのため別の村に移動しようとすると、いったん旧長野町経由が必要で、かつ当時は細い道だったので往来が大変だったと想像されます。
しかし、河内長野市になって以降、谷の村々を遮っていた山に次々と住宅地が形成されていきます。そして広い道路が作られた結果、旧村同士の横移動も簡単になりました。
長い間、村々が山で遮られたからでしょうか?河内長野の伝統的な祭りや風習では、秋祭りのだんじり以外にもほかの地域ではあまり見ないような伝統的な風習が数多く残っています。
私もこれまでそんな河内長野の村々に残っている独自の伝統文化を多くの人に知ってもらおうと取材をしてきましたが、この度、河内長野市文化課から伝統行事を映像記録したものをYoutubeで公開したという情報を頂きました。
今回はその動画を紹介しましょう。
1、加賀田神社のオコナイ
加賀田神社のオコナイ(外部リンク)は、市指定文化財で加賀田神社で350年近く伝わる神事で正月3日に行われている行事です。これは非公開なので私も映像で初めて見ました。
2、八幡神社の勧請縄かけ
南海天見駅から流谷方面に行く途中にある八幡神社の縄かけ神事(外部リンク)は、毎年取材しています。神事は1000年の歴史があり、まだ正月の余韻が残る中、地元の人たちが長縄を作ってそれを対岸までかける様子は必見です。
3、天野山金剛寺の正御影供百味飲食
天野山金剛寺の正御影供百味飲食(外部リンク)は、今年初めて様子を見ることができました。平安時代後期からの歴史があります。地域の人々が手作りした供物をリレー式で上の御影堂まで運んでお供えします。
4、西代神楽
西代神楽(外部リンク)は、コロナ禍と雨の影響で室内で行われた縮小版の一昨年と、画像のように屋外で行なわれた昨年の正規版を取材しました。江戸時代に一時的に河内長野に河内西代藩があり、その殿様の得をしのんで奉納したという神楽です。
5、日野地区獅子舞
日野地区獅子舞(外部リンク)は、昨年初めて取材しました。日野にあるみのでホールのほか高向神社でも奉納されています。数百年前から続いている伝統行事、初めて生で見たときはとても迫力があったことを覚えています。
6、天神社の提灯祭り
滝畑にある天神社(大梵天社)で行われている提灯祭りです。公共交通派である私は、夜暗くなる時間までいるとバスもなく帰られなくなると考えられるので、見るのは難しいかもしれないお祭りです。
7、蟹井神社の提灯祭り
天見駅から徒歩圏内にある蟹井神社でも提灯祭りがあります。この日は湯立神事も行なわれ、お湯を体に浴びて、不思議な味わいのするお湯を頂きました。こちらは南海電車の駅から近いので神事を見終えてからでも帰ることができました。
8、八幡神社の提灯祭り
同じ天見駅から歩いたところにある八幡神社でも提灯祭りが行なわれていました。蟹井神社と同じ日ですが、八幡神社のほうが早く行われるので同じ日に両方見ることができました。八幡神社は湯立神事を7月に行うので提灯祭りだけというのが特徴でした。
9、長野神社のタイマツタテ
長野神社のタイマツタテ(外部リンク)は、コロナ禍のときは縮小版でしたが、昨年正式版が復活したので取材してきました。火をつける前の神事も必見でしたし、火をつけたからたいまつが一気に燃えて落ちていくさまも迫力ありました。
10、住吉神社の馬かけ
住吉神社の馬かけ(外部リンク)は、小山田の住吉神社で行われる神事で、伝承が神功皇后の時代と非常に古い歴史があります。昨年初めて取材しました。馬に乗って走るのではなく、馬を引きながら走るので、鞍のついていない裸馬が登場するのが特徴です。
11、下里の亥の子
下里の亥の子(外部リンク)は、晩秋の行事で非公開ではありませんが、子どもが家々を回る風習なので見学するものでは無いようです。調べると河内長野以外の地域でもあるようです。
以上、11の河内長野の伝統的な風習や行事がYoutubeで公開されています。
河内長野ではこのほかにも川上神社の稚児相撲や千早口駅近くの岩瀬薬師寺で8月8日に行われる御開帳など、まだまだ他にも伝統的な神事や風習が残っているようです。
伝統行事にはオコナイのような非公開のものもありますが、大抵の行事や風習は外部の人間が見学に来ても問題は無いですし、むしろ見学に来てほしいと思っているところが多い印象です。日野地区獅子舞のように外部からの人材を募集しているところもあるようです。
翌日ですが、2024(令和6)年7月14日(日)10時より、流谷の八幡神社では湯立神事を執り行われるそうです。八幡神社の公式SNSによると、湯立神事に使った笹や、お湯の持ち帰りができるそうで、お湯を被りにきて、暑さや厄を祓ってくださればとのことです。
余談ですが7月28日まで、河内長野市立ふるさと歴史学習館でミニ展示会があります。伝統芸能が始まるより前の時代の遺跡も気になりますね。
河内長野市文化課(外部リンク)
住所:河内長野市原町一丁目1番1号 河内長野市役所
問い合わせ:0721-53-1111
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 河内長野市役所前バス停すぐ
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