レッドソックスが獲得した外野手はレフトでゴールドグラブ2度。吉田正尚のポジションはどうなる!?
12月8日、ボストン・レッドソックスは、ニック・ロバートソンとビクター・サントスの2人と交換に、セントルイス・カーディナルスからタイラー・オニールを獲得したことを発表した。
ロバートソンは、25歳の右投手だ。6月にメジャーデビューし、翌月にロサンゼルス・ドジャースからレッドソックスへ移籍した。サントスは、23歳の右投手。まだ、メジャーデビューはしていない。
オニールは、28歳の外野手だ。来年の6月下旬に29歳の誕生日を迎え、その数ヵ月後にFAとなる。これまでは主にレフトを守り、2020~21年にゴールドグラブを連続受賞。ここ2シーズンは怪我が相次ぎ、計168試合で出塁率.310と23本塁打ながら、その前の2021年は、出塁率.352と34本塁打を記録した。
レッドソックスは、オニールを獲得する前に、外野手のアレックス・バーデューゴをニューヨーク・ヤンキースへ放出している。バーデューゴのトレードについては、こちらで書いた。
◆「レッドソックスの外野手がトレードでヤンキースへ移る。これは104年前のベーブ・ルースと同じ!?」
今シーズンのレッドソックスで、外野各ポジションの先発出場が多かった2人は、レフトが吉田正尚(84試合)とロブ・レフスナイダー(38試合)、センターがジャレン・デュラン(62試合)とアダム・デュボール(56試合)、ライトはバーデューゴ(135試合)とデュボール(20試合)だ。彼らのうち、デュボールは、今オフにFAとなった。
吉田とオニールは、どちらもレフトを守っていた。オニールは、バーデューゴが抜けたライトを守る可能性もあるが、そうなるとは限らない。
吉田の守備スタッツ、DRSとOAAは-4と-8だった。来シーズンの外野は、左から右に、オニール、デュラン、ウィリアー・アブレイユが基本となるかもしれない。アブレイユは、今シーズン、AAAの86試合で出塁率.391と22本塁打。8月下旬にメジャーデビューし、そこから28試合で出塁率.388と2本塁打を記録した。
その場合、吉田はDHに回るだろう。今シーズンのDH出場も、49試合と少なくなかった。ただ、今のところ、他に適任者は見当たらないが、パワーのある選手が加われば、吉田の出場機会は減少しかねない。今シーズン、吉田は33本の二塁打(と3本の三塁打)を打ったものの、ホームランは15本だ。また、前半の出塁率.382に対し、後半の出塁率は.278に過ぎなかった。