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iPhoneなどの新OS発表へ 開発者会議6月7日開催、グーグルはAR道案内を東京の駅や空港で

小久保重信ニューズフロントLLPパートナー
画像出典:米Apple

筆者が注目した海外発最新テクノロジーニュース3本ダイジェストで

[1]アップル、開発者会議を6月7日開催 iPhoneなどの新OS発表へ

米アップルは3月30日、年次イベント「世界開発者会議(WWDC)」を2021年6月7〜11日(現地時間)にオンラインで開催すると明らかにした。昨年と同様に開発者は無料で参加できる。

同社は毎年、初日にスマートフォン「iPhone」やタブレット端末「iPad」、パソコン「Mac」などの新しいOS(基本ソフト)を発表する。イベントはアプリ開発者に向けるものだが、一般ユーザーも既存製品に備わる新機能の一部を知ることができる。

同社は時折、新たなハードウエア製品も発表する。米CNBCによると、同社が高価格帯の「iPad Pro」を刷新するとの観測が出ているという。また、自社開発プロセッサーを搭載した「iMac」などのパソコン新モデルの市場投入も計画しており、6月のイベントで発表する可能性があると報じている。

[2]中国スマホ大手の小米がEV参入、10年で1.1兆円投資

中国のスマートフォンメーカー小米(シャオミ)が電気自動車(EV)分野に参入すると、米CNBCなどが3月30日に報じた

今後10年で100億米ドル(約1兆1100億円)を投じる計画だという。全額出資子会社を設立し、雷軍・董事長兼CEO(最高経営責任者)がEV事業のCEOを兼ねる。

Xiaomi雷軍・董事長兼CEO= Lei Jun
Xiaomi雷軍・董事長兼CEO= Lei Jun写真:ロイター/アフロ

声明で「品質の高いスマートEVを提供し、世界中の誰もが、いつでもどこでもスマートな生活を楽しめるようにしたい」と述べた。

小米は、中国民営自動車大手の浙江吉利控股集団や、EV大手の比亜迪(BYD)だけでなく、新興EVメーカーの上海蔚来汽車(NIO)や小鵬汽車(Xpeng)、そしてネット検索大手の百度(バイドゥ)などと競合することになるとCNBCは報じている。

[3]グーグルのAR道案内、東京の駅や空港などで提供へ 「環境に優しい」ルートも

米グーグルは3月30日、拡張現実(AR)技術を使った道案内サービスを拡充すると明らかにした

地図アプリ「グーグルマップ」の「ライブビュー(Live View)」機能を刷新した。スマートフォンの画面に映す景色に、行き先を示す矢印を重ね合わせて表示する。

画像出典:米Google
画像出典:米Google

これまで屋外のみに対応していたが、新たにサンフランシスコやロサンゼルス、シカゴなどの一部のショッピングモールで利用できるようにした。

今後は、東京やチューリヒ(スイス)の駅や空港、ショッピングモールなど一部施設で提供を開始し、対象地域を広げていくとしている。

また、地図アプリの自動車ルート機能で、二酸化炭素(CO2)排出量が最も少ない経路の案内を始める。上り坂や渋滞地区などの情報を加味する。まず年内に米国で開始し、他国に拡大するという。

ニューズフロントLLPパートナー

同時通訳者・翻訳者を経て1998年に日経BP社のウェブサイトで海外IT記事を執筆。2000年に株式会社ニューズフロント(現ニューズフロントLLP)を共同設立し、海外ニュース速報事業を統括。現在は同LLPパートナーとして活動し、日経クロステックの「US NEWSの裏を読む」やJBpress『IT最前線』で解説記事執筆中。連載にダイヤモンド社DCS『月刊アマゾン』もある。19〜20年には日経ビジネス電子版「シリコンバレー支局ダイジェスト」を担当。22年後半から、日経テックフォーサイトで学術機関の研究成果記事を担当。書籍は『ITビッグ4の描く未来』(日経BP社刊)など。

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