福岡の「非豚骨」ブームに待った! 博多ラーメンの超人気店による新たな挑戦とは?
『博多一双』が手掛ける新たな博多ラーメン店
3月25日、福岡に新たな博多ラーメン店がオープンする。『博多らーめん 日助(ひすけ)』(運営:株式会社日助 本店:福岡県福岡市中央区高砂1-8-1)は、福岡屈指の行列店『博多一双』(運営:株式会社EVORISE 本店:福岡県福岡市博多区博多駅東3-1-6)が手掛ける新業態。これまで『博多一双』以外にも事業を展開してきたが、新たな博多ラーメン専門店を手掛けるのは初となる。
『博多一双』は濃厚な豚骨スープが特徴の博多ラーメン店だが、ここ数年福岡では醤油ラーメンやつけ麺などの、いわゆる「非豚骨ラーメン」を提供する店が激増している。福岡のラーメンといえば豚骨、という状況が変わりつつある福岡の現状に『博多一双』創業者の山田晶仁さんは危機感を感じていた。
「豚骨ラーメンの新店が増えていないのには理由があるんです。まずは技術の習得に時間がかかること。そしてたくさんの材料を高火力で炊かなければなりませんし、出店する上では臭いの問題も出てきます。それらの問題をクリアした博多ラーメンを作れば、多くの方に喜んで頂けるのではないかと思いました」(株式会社EVORISE 代表取締役 山田晶仁さん)。
福岡にもっと博多ラーメン店が増えて欲しい
『博多一双』のラーメンは「呼び戻し」と呼ばれる製法によって、スープを継ぎ足しながら熟成させて作られるが、材料も大量に使い手間もコストも想像以上にかかるだけではなく、豊かな経験と確かな技術がなければ作ることが難しい。しかし『日助』のラーメンは、その日のスープはその日に使い切る「取り切り」という製法をベースに、手間やコストも軽減させたラーメンに仕上げている。
今回『日助』の陣頭指揮を取る山田章仁さんは、『博多一双』を兄の晶仁さんと共に創業した人物。豚骨ラーメン店を始める上で障壁となっている、技術の取得や高いコスト、さらに臭いの問題などをクリアすることで、ラーメン経験のない多くの人が、新たに豚骨ラーメン店にチャレンジ出来る環境を作っていきたいと話す。
「博多ラーメンをはじめとする豚骨ラーメンは、福岡の大切な観光資源の一つだと思っています。もっと福岡に美味しい豚骨ラーメン店が増えて欲しいですし、豚骨ラーメン店を始める人が増えて欲しい。そして福岡を代表するご当地グルメである豚骨ラーメンを、もっとたくさんの人たちに食べて頂きたいという思いで、今回の『日助』を始めました」(株式会社日助 代表取締役 山田章仁さん)。
長年の経験から生まれた新たな博多ラーメン
『日助』のラーメンは『博多一双』とは全く異なる設計と思想から生まれた、新たな博多ラーメン。スープは豚頭骨を中心に丁寧にとった、サラッとした口あたりでありながらもコクが感じられるもの。スープを熟成させていないため、臭みはなくほのかな豚骨の甘みある香りが感じられる。小麦の香りと味が感じられる細麺は、人気製麺所『製麺屋慶史』に特注した。
博多ラーメンの伝統を受け継ぐかのような、どこか懐かしさを感じさせる「ラーメン」と、辛く味付けした糸島産のネギをたっぷりと乗せた「辛ねぎラーメン」の2種類を用意。老若男女幅広い客層に受け入れられる味わいで、福岡人が普段使いするのはもちろん、観光客も満足出来る博多ラーメンの新たなスタンダードが生まれたと言って良いだろう。
「食べる人にも作る人にも、福岡の観光資源である豚骨ラーメンを多くの方に広めたいと考えています。『元気!ハッキリ!テキパキ!』をコンセプトに据えて、笑顔を大事にした明るく元気なお店にしていきたいですね」(山田章仁さん)
■博多らーめん 日助
福岡県福岡市中央区高砂1-8-1
11:00〜24:00
2024年3月25日(月)11:00開店
※写真は筆者によるものです。
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