エンジェルスのGMの弟がジャイアンツのGMに就任。兄弟でトレードを成立させる!?
11月1日、サンフランシスコ・ジャイアンツのGMに、ザック・ミナシアンが就任した。
ザックは、ロサンゼルス・エンジェルスのGM、ペリー・ミナシアンの弟だ。これまでは、ジャイアンツのプロフェッショナル・スカウティング部門のトップ(バイス・プレジデント)だった。USAトゥディのボブ・ナイテンゲールによると、兄弟が同時にメジャーリーグでGMを務めるのは、史上初だという。
ミナシアン兄弟のどちらも、肩書きはGMながら、立場は同じではない。兄のペリーは、エンジェルスの編成責任者だ。一方、弟のザックは、9月末にジャイアンツの編成責任者となったバスター・ポージーの下に位置する。ただ、ペリーとザックのミナシアン兄弟がトレードを成立させることはあり得る。ジャイアンツでは、ポージーが最終的な決定を下すにしても、交渉を行うのは、ザックかもしれない。
ポージーの就任については、こちらで書いた。
◆「ジャイアンツの編成責任者の交代は予兆があった!? 球団一筋ワールドシリーズ優勝3度の名捕手が就任」
ザックは、2019年にミルウォーキー・ブルワーズからジャイアンツに移籍した。スカウト部門のキャリアが長く、ポージーのナンバー2には、適した人選だと思われる。ポージーは、2008年のドラフトでジャイアンツから全体5位指名を受け、2009年から2021年まで、全休の2020年を挟み、ジャイアンツ一筋にプレーした。スカウティングの経験は皆無だ。
なお、ミナシアン兄弟の父、ザックSr.は、長年にわたり、テキサス・レンジャーズでクラブハウスのマネージャーとして働いた。ペリーとザックの弟であるカルビンは、アトランタ・ブレーブスで父と同じ仕事をしている。