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【河内長野市】姉妹都市カーメルの3人がいた高向の別の所で、ベトナムのドクさんが秋に咲く桜を見ていた!

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

1994年のアメリカルイジアナ州のカーメル市と河内長野市との姉妹都市提携の調印から今年で30年が経過しました。ところでカーメル市で28年間市長だったジム・ブレイナード氏が退任して、今年1月からスー・フィンカム氏に代わったとのこと。奇しくも河内長野でも、今年の8月から市長が変わったこともあり、両国の交流の一環として一昨日よりカーメル市から3人の若者が河内長野市を訪問しています。

私は昨日、高向にあるふるさと歴史学習館と木根館にカーメルから来た3人が訪問するという情報を得ました。2年前カーメルから来たイーサンさんにインタビューしたことがあります。

そのため、モックルMaaSのホリデーモックルチケットで、道の駅くろまろの郷に来ました。ホリデーモックルの特典である250円以下のパンのサービスを受けた後、ふるさと歴史学習館に行こうとすると、横の畑の傍に画像のように人が集まっています。挨拶をしている人どこかで見たことがあるかなと思ったら、

西野市長でした。なぜ市長がこのような場所で挨拶をしているのか調べたところ、この場所は、これまでNPO法人里山ひだまりファームが小麦を栽培した場所でした。2017年から行なっていて、できた小麦を使ってくろまろの郷が全粒粉のパンをつくっていたのです。

ところが、里山ひだまりファームさんがNPO法人を解散することになり、小麦栽培の事業継承を、くろまろの郷が指導を受けながら行うことになったとのこと。その栽培もイベントの一環として行なうことになり、奇しくも昨日11月16日が小麦の種まきイベントだったのです。

ということで、小麦の種まきが無事に終わったそうです。同じような穀物でどうしても米を作る稲作を思い出しますが、稲作は苗を田植えするのに対して、小麦は種をまいて育成する点が違うんですね。また今後は次のイベント予定があるとのことです。

  • 年始を除いた2024年12月末~2月初旬の週末 直火焼きパン作り 
  • 2025年1月ごろ 麦踏体験
  • 2025年4月ごろ 消毒
  • 2025年6月ごろ 収穫体験(麦刈り、精麦)

さて、ふるさと歴史学習館に行ってみると、館長が説明をしていました。

館長の前にいる3人が、カーメルから河内長野に来た人たちです。

一昨日日本に来て火曜日まで河内長野に滞在後、水曜日にカーメルに帰国するとのこと。

国際交流協会の柴理梨亜会長や市役所の職員の方もいらっしゃったこともあり、その場で提案したところ、せっかくということで、展示会の説明の後から3人にお話を伺うことができました。

3人の名前は、John Senutaさん、Dan Gomesさん、Matihew Konkolyさんです。河内長野に来た印象を伺うと「昨日来たばかりだけど、すごくいい場所!」と言ってくれました。「カーメルは平地が広がっていて、河内長野のような山がない」とも。またメンバー中には、かつて三重県津市の在住経験があったり、2016年ごろに清教学園に2週間交換留学生として滞在したことがあったりするので、日本語が理解できる方でした。

ちょうど今日は、キックスで世界のごった煮フェスが行われていますが、3人もそこに行って、宿泊の世話をしているホストファミリーと一緒に楽しむそうです。その後は観心寺、金剛寺、関西サイクルスポーツセンターなど河内長野市内の有名どころを見学に回るとのこと。

最後に学習館の入り口で記念撮影を行いましたが、ひとりずつ紙を持ち「ようこそカーメル!」となりました。

さて、今日は午後から予定があったのですが、午前中少し時間があるということで、花の文化園を訪問しました。昨日と今日の2日間は「関西文化の日」なので入場が無料なのです。

ここで一台の車が入ってきたのですが、身障者用の駐車場です。そういう方が来られたのでしょうか?

どこかで見たことがある人だと思ったら、なんと!ベトナムのグエン・ドクさんです。ドクさんについては、昨年河内長野市の東中学校に来られた時に取材をしましたね。

実は、ドクさんが河内長野に来られるという情報は事前につかんでいました。東中学校で午後からモルックの参加と映画会が行なわれるということで、午後はそちらに取材するつもりで、時間調整のつもりで花の文化園に立ち寄ろうと思っていた矢先のことだったのです。

ドクさんの付き添いをしている女性は通訳ではありません。河内長野市内のイベントで司会に活躍する太田悦子さんです。ドクさんは何度も日本に来ているため、日本語でのコミュニケーションが十分に取れるとのこと。

ドクさんは前日に門真市、その後、箕面市に回る途中で河内長野市に姿を見せました。東中学の内本校長との友情などもあって、東中学校でのイベントが今年も実現したとのこと。午前中は河内長野観光をすることになり、太田さんと一緒に花の文化園に来ていたのです。

画像提供:太田さん
画像提供:太田さん

花の文化園の前には観心寺に行ったそうです。お願いして太田さんから写真をお借りすることができました。ベトナムも仏教文化があるので、ドクさんの線香の扱いに違和感がありませんね。

画像提供:太田さん
画像提供:太田さん

楠木正成が途中まで建立しようとした建掛堂です。確か楠木正成のように少人数で大軍相手に戦いをして勝利した、チャン・フン・ダオ(陳興道)という将軍がベトナムにもいます。さて、ドクさんは建物を見てどう感じたのでしょう。

画像提供:太田さん
画像提供:太田さん

観心寺もそろそろ紅葉の見ごろになってきたようです。

結合双生児としてうまれ、兄のベトさんとの分離手術を行った関係で片足しかないドクさんですが、杖を使えば階段を上ることもできます。

ただドクさんは「男だから花はあまり......」と、内心あまり楽しそうではなかったようです。

しかし、こちらの花を見ると態度が変わったようです。これは桜の花。秋桜(コスモス)ではなく、本当の桜です。11月に桜?ついに異常気象もこんなことになったのでしょうか?

実はこちらの花の名前は十月桜(じゅうがつざくら)と呼ばれるもので、冬桜の一種とのこと。秋から冬にかけて咲く桜の花の品種だったのです。

そしてドクさんと桜の花との関係には深い意味があります。それは、自分の子どもに「富士」「桜」と名付けているのです!

ドクさんのドキュメンタリー映画は今年のGWに公開されましたが、今回複数の自治体で上映会を行うために来日されました。ドクさんの大切な子どもの名前と同じ花の名前「サクラ」が咲いているとあっては、さすがにドクさんの表情も緩んだのです。

ドクさんは花の文化園のレストランで食事をされるということでした。私は午後に東中学校に行くと伝えていったん別れました。

思わぬ出会いがありましたが、残りの時間で少し花の文化園の様子を見てみることにしました。

こちらは、創作ひろばアートの森です。いつもは滝畑ダムで行われているイベントですが、昨日と今日の2日間は花の文化園で特別に行われています。

主宰している末延先生の話では昨日は曇り空だったので参加者が少なめとのことでした。しかし、今日は予約がいっぱいとのこと。

天気が決して良くない昨日でしたが、無料開放ということもあり、花の文化園はクラシックの生演奏のコンサートもあって、いつも以上に賑わっています。

昨日は花摘みのイベントもありました。300円でリングに入るだけの花を摘むことができます。

実際に体験してみました。本日17日まで体験できるそうです。

また、ヤギが花の文化園に戻ってきていました。

2頭のヤギがいてモクモクと口を動かしているだけでしたが、子どもたちが「めぇ」と、鳴き声を真似たのを聞いていたようです。子どもが去ったあと、「本当の鳴き声はこうだ」と言わんばかりに「メェェー!」と大声で鳴きました。

好評のために今日まで延長となった恐竜スライダーに加えて、昨日今日とふわふわ忍者迷路があります。

こうして花の文化園を堪能しましたが、時間となったので河内長野駅を経由して東中学校までバスで向かいます。1日乗り放題のホリデーモックルがあるのでとても便利ですね。

先ほども書いた通り、午後は東中学校でドクさんのイベントが行われました。

東中学校では午前中に授業参観が行われたようです。そして午後からドクさんの映画上映会です。

モックルの開始時間になるとドクさんが中庭に姿を見せました。

内本校長がモルック開始のあいさつを行いますが、

すぐに選ばれた3人の生徒にバトンタッチ。3人の生徒が進行を行います。途中ではドクさんが焼きそばUFOが好きであるなど、ドクさんエピソードが紹介されました。

今回はドクさんのベトナムチームと、西野市長のモックルチームで対戦するとのこと。

西野市長です。和気あいあいとした雰囲気でモルックに参加しています。生徒からは「修平さんがんばってー」との声援を受けていました。

そしてドクさんです。午前中に花の文化園で見た表情と違い、真剣に勝とうとしている姿が印象的です。

ふたりのほか、選ばれた生徒たちもモルックを楽しみます。投げるたびに中庭の窓から生徒たちが声援を上げていて大盛り上がりでした。

ちなみに対戦は2回行われ、1勝1敗でした。

最後にモルック参加メンバーで記念撮影を行いました。

過去に内本校長とドクさんとの友情を表す写真が掲示されていました。こちらは2017年の戦争証跡壁画プロジェクトのもの。

ベトナムの複数の孤児院で慰問などを行っています。

こちらは枯葉剤被害者支援施設慰問です。

上映会が始まりました。

東中学校の生徒が集まっています。後に座っているのは保護者の方や地域の方です。

映画上映がメインですが、東中学校の学校人権ふれあい講座として行われます。そのため西野市長のほか松本教育長の姿もありました。

先ほど花の文化園を案内していた太田さんによる司会進行で始まりました。

内本校長のあいさつでは、ドクさんが同じ建物内にいることとは、実際にその場で得られる一次情報の大切さであることを話していました。そして映画のネタバレになりますが、東中学校で昨年ドクさんがモルックを楽しんだり、講演会で語っているシーンも流れるとの話もありました。

西野市長です。モルックの対決が1勝1敗だったので、ドクさんにまた来てほしいと言われました。

ドクさんも「また河内長野に来たい」と、頷いていました。

この後映画上映が行われましたが、私は今年のGWになんばパークスシネマで鑑賞したことがあるのと、感動的な内容なので取材中に感情が高ぶるののはまずいと思い遠慮させていただきました。

5月3日なんばパークスシネマより
5月3日なんばパークスシネマより

ドクさんの再訪もさることながら、カーメル市からの3人にお話が伺えるなど、国際的な時間を過ごしました。ちなみにドクさんの映画上映会と講演が、月曜日に箕面市(外部リンク)で行われます。

大阪府立花の文化園(外部リンク)

住所:大阪府河内長野市高向2292-1

TEL:0721-63-8739

営業時間:10:00 - 17:00(11月)

定休日:月曜日

入場料:大人:580円、高校生など:290円 (11月16・17日は無料)

アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 道の駅奥河内くろまろの郷バス停から徒歩10分、上高向バス停から徒歩15分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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