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【富田林市】親子3世代で見たい!1月2日の2回のみ、劇団カッパ座お正月新作公演「ぼくとおじいちゃん」

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

お正月の行事と言えば、神社仏閣への初詣や年始回りなど。そのため、神社仏閣の関係者や移動するための交通関係者、また境内に出る屋台の人たちなど、お正月でも働く頑張る人たちがいます。そしてもうひとつ正月に頑張る人で忘れてはいけないのは、演劇関係者ではないでしょうか?

お正月は主に都市部にある歌舞伎座や演芸場がオープンし、そこで新春特別公演が行なわれ、多くのお客さんが劇場に詰めかけます。とはいえ、すばるホールなど地元のホールは残念ながらお正月は休館しています。しかし、新堂にある劇場ぷらっとでは、1月2日に劇団カッパ座による「ぼくとおじいちゃん」というタイトルのお正月新作公演が行われます。

昨日、カッパ座では衣装(人形)をつけた上での最終リハーサルをするという情報を得た私は、大平和祈念塔(PLの塔)のおひざ元、劇場ぷらっとに訪問し、その様子を取材することにしました。

注意したいのは、今回のお正月特別公演は、1月2日のみ午前と午後の2回公演しかありません。カッパ座の方に理由を伺ったところ、1日はPL教団の元旦祭(外部リンク)が行われ、3日以降は劇団員が別の公演などで忙しいため、今回はあえて1日公演にしたとのこと。

「ぼくとおじいちゃん」はタイトルの通り、祖父と孫の物語です。

祖父と孫の物語と聞いた私は、次のように勝手に想像しました。祖父は孫に喜んでもらおうと珍しいところに連れて行ったのに、孫が興味を示さずスマホばかり見ます。それを見た祖父は、ついつい苛立ち声を荒げてしまいます。孫はそんな祖父を見て怖くなり、余計にスマホをいじって自分の世界に入ってしまいます。

お互いの意思疎通がうまくできない状況が続きますが、ふとした何らかのきっかけで、ようやくお互いが打ち解けあうことができて万々歳で終わる。そんな良くありがちな物語だと思ったのです。

しかし、実際の舞台は違いました。ではどのような物語なのかは、これから見ていきましょう。リハーサルが始まりました。

最初に恐竜のキャラクターが登場しました。

本編前の前説です。ステージでお客さんとの掛け合いを楽しみます。

カッパ座さんといえばこちらの3つのやくそくですね。

  • やくそくまもろう
  • なかよくしよう
  • あいさつしよう

ここで私は疑問に思いました。確か、3つのやくそくはカッパ座の代表キャラクターの「きまるくん」の担当だったような気がしますが、恐竜になっていますね。世代交代したのでしょうか?

いえいえ、そのあと、ちゃんときまるくんが姿を見せました。

きまるくんも改めて「3つのやくそく」を唱えました。

ここからが本編のスタートです。設定はどこにでもあるような児童公園です。

ぼくとおじいちゃんは、こちらの豚さんの一家です。

最近はすばるホールのプラネタリウムなどで、豚のキャラクターのぶートン君がいますが、もしかして「ぼく」がぶートン君の子どもで「おじいちゃん」が、ぶートン君のお父さんではと感じたのです。

それはともかく、私の想像とは逆に、ふたりは最初から仲良しの設定です。「ぼく」はゲームをしていますが、「おじいちゃん」は、紙ヒコーキなどをつくって、興味を示してもらおうと頑張ります。

またおじいちゃんは、かつて野球選手を目指していたような話をします。

キャッチボールをします。黒子がいます。カッパ座さんで黒子をみたのははじめてかも。

そして「ぼく」に、「おじいちゃん」は、若い時のエピソードを話します。

途中でミュージカルのように歌が入ります。カッパ座オリジナルではなく、いろんな時代に流行った歌が流れます。

ポケダンスから勝新太郎まで、あらゆる世代の歌が入り込みますので、3世代が楽しめるような仕掛けになっています。

そしておじいちゃんは、役者も目指していたようなことを言います。

ここで、きまるくんが突然現れ、ピアノを演奏し始めました。こんなこともできるんですね。

きまるくんの演奏が流れる中、おじいちゃんの若い時の回想シーンが始まります。

そして素敵な出会いがあったとのこと。

その出会いが、おばあちゃんということだったのです。まあ、おじいちゃんとおばあちゃんと出会わなければ「ぼく」が存在しませんから、とても大事なところですね。

おじいちゃんのエピソードを聞きながら、「ぼく」に対して夢を持つことへの大切さを語ります。

ここで、「ぼく」の両親も登場しました。こちらはお母さん。

サラリーマン姿の「お父さん」です。どうやらぶートン君ではなかったようです。

最後はファミリーがそろって歌い、踊ります。

きまるくんが三度登場しました。最後は客席まで降りて、お客さんに握手をしてくれます。

きまるくん以外の豚さんファミリーも同様です。こちらはお父さん。

最後にオオカミが登場しました。手に持っているのは森の奥まで飛んできたボールです。

ボールを無事に受け取った「ぼく」と「おじいちゃん」。こうして「ほのぼの」としながらも、存分に楽しめる物語が終わりました。

最後は「おじいちゃん」も

「ぼく」も客席まで降りてきてくれました。

そして「お母さん」もです。

フィナーレはみんなで新年のあいさつをして終わります。

ということで無事にステージが終わりました。30分は短いかなと正直思ったのですが、そんなことはなく充実した時間が過ごせました。

チケットには、なんとジュースとお菓子が付いています。人気のカッパ座さんなのですでに席は結構埋まっているとのことですが、まだ少し空きがあるそうなので、ぜひ予約をお急ぎください。大人だけでも、とっても楽しめます!

さて、1月2日の公演の時は、ぷらっとの入口カフェも営業します。ジュースとお菓子はチケットについていますが、300円で温かいコーヒー、紅茶、またトルティーヤ500円、カレー750円、そして下記の4種類のクレープが食べられます。

  • バターシュガー、チョコバナナ、キャラメルバナナ 500円
  • 抹茶 700円

劇場ぷらっとには、無料の駐車場もあるので、車でのアクセスにもとても便利ですね。公共交通ならPL病院南バス停が近いです。

なお、1月2日の公演の次は春休みに「ピノキオ」の公演を予定しているとのことでした。

南河内地域は3世代同居の家庭が多いとされながらも、やはり普段は別々に暮らしていてお正月のタイミングで顔を合わせる世帯も多いのではないでしょうか。そんなお正月、3世代で見るのに最適な公演です。都合があえば、ご家族総出で鑑賞してみてはいかがでしょう。

劇場ぷらっと(劇団カッパ座)

住所:大阪府富田林市新堂2162

TEL:0721-24-9610

正月公演「ぼくとおじいちゃん」1月2日 10:30~、13:30~ 30分間
料金:1,000円(ジュース、お菓子付き)
アクセス:富田林駅からバス PL病院南バス停から徒歩5分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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