今週末の冬の嵐は、大嵐か小嵐か?
北海道付近で低気圧が急速に発達予想
今週末は北海道付近で低気圧が急速に発達し、北日本を中心に冬の嵐に見舞われる心配があります。
上図にある通り、低気圧の発達のピークとしては、6日(日)から7日(月)にかけてとみられ、北日本には平均16メートルから20メートル以上の強風や暴風を示す赤や紫の矢羽根が沢山並んでいる状態です。
低気圧の発達の仕方や場所、また下層寒気の強まり方次第では、北海道で顕著な大嵐となった2月20日(日)から21日(月)の状況に酷似するおそれもあり、警戒が必要です。
大嵐となるか小嵐程度で済むかは低気圧次第
気象庁が発表しているアンサンブル予報によると、6日(日)から7日(月)にかけて、北海道付近からオホーツク海周辺で、低気圧が発達することを示すメンバーは、ほぼ100%という状態です。
ただ発達の仕方や場所にはまだかなりばらつきがみられ、上図左のように980hPa程度で北海道からもやや遠く、いわば小嵐程度で済むパターンがある一方、右のように960hPa程度まで猛烈に発達し、しかも北海道に近いため、大嵐となるようなパターンなどがあります。
後者になればなるほど非常に強い風が吹き荒れ、猛烈な吹雪に見舞われるため、かなりの警戒を要することになりますが、小嵐パターンとなるか大嵐パターンとなるか、またあるいはその中間あたりの嵐なのかはまだ不確実な状況です。
今季11度目の強烈寒波の襲来は?
低気圧の発達とともに、大陸からはかなり強い寒気が日本列島に到来する予想で、寒気の南下具合によっては、今季11度目の強烈寒波の襲来もあり得る状態です。
東日本や西日本にとって強烈な寒波といえる上空1500メートル付近の-9度以下の下層寒気は、きのうの計算よりやや南下の度合いが弱まりましたが、それでも近畿北部から関東北部あたりにまで南下してくる予想です。
低気圧の発達如何では、もう少し南下してくるか、あるいは南下が弱まるかは分かれることになりそうですが、今週一気に春めいた直後のタイミングでやってくる強い寒の戻りにも注意を要します。