この冬10度目の強烈寒波は長期滞在型、冬の大嵐に警戒を
この冬9度の強烈寒波一覧
この冬は幾度となく強烈な寒波が襲来し、大雪や猛吹雪、極寒などに見舞われてきました。
この寒波の捉え方には様々あって、流れ込んでくる地域や流れ込んでくる上空の高さなどが関係してきますが、西日本や東日本にも大雪や極寒をもたらすような上空1500メートル付近の-9度以下の寒気を強烈寒波と捉え、この冬何度やってきたのか数えてみました。
すると上図の様に、昨年12月18日を1度目として、これまでに9度の寒波が襲来しており、この内、主な寒波としては、2度目となる12月27日頃の寒波、3度目となる12月31日頃の年越し寒波、4度目となる1月12日頃の寒波、8度目となる立春頃に流れ込んできた2月6日頃の寒波などが挙げられるかと思います。
そしてこの冬10度目の寒波が襲来してきます。
10度目の強烈寒波は長期滞在
この冬10度目となる寒波の特徴は長期滞在型となることです。
きょう20日(日)の午後から西日本にどっと流れ込み、あす21日(月)は関東など東日本をすっぽりと包み込む予想です。この寒波が抜けていくのは24日(木)以降となりそうで、この冬に流れ込んできた寒波の中でも4日から5日も居座るというのはかなり長い方だと言えるでしょう。
この長期滞在する強烈寒波や”爆弾低気圧”の影響で、冬の大嵐に厳重な警戒が必要です。
”爆弾低気圧”に厳重警戒
このあと三陸沖から北海道の東海上に進む低気圧が急速に発達し、24時間に36hPaも気圧が下がるいわゆる爆弾低気圧となる見込みです。その後も発達を続け、予想図にあるように、あす21日(月)午後9時には952hPaとなる予想です。
まさに猛烈に発達する危険度の非常に高い”爆弾低気圧”となるため、北海道を中心に、北日本や北陸は、雪を伴った最大瞬間風速30メートルから35メートルの非常に強い風が吹き荒れるおそれがあり、見通しの利かない猛吹雪に厳重な警戒が必要です。
100センチ以上の降雪も
さらにこの冬10度目となる強烈な寒波が長く居座るため、大雪にも警戒が必要です。
コンピュータの計算では、23日(水)午前9時までの72時間に新潟県を中心に、北陸や北日本の日本海側で100センチ以上の降雪が予想されています。
気象庁からも暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報が出されていますので、引き続き、大雪や猛吹雪、路面の凍結による交通障害に警戒し、なだれや屋根からの落雪などにも注意が必要です。
なお、10度目の寒波が抜ける今週末以降は、暖かな空気が流れ込み、一気に春が到来する見込みです。