リスクヘッジ論考。「3−2」型のビルドアップ流行と「2−3」型のカウンター対策。
「リスク」とは、何だろうか?
辞書を引くと、こう出る。「危険の生じる可能性」「危険度」「結果を予測できる度合い」「予想どおりにいかない可能性」。なるほど、その通りだ。
フットボールの世界で、リスクを冒すとは、端的に言えば攻撃に人数を掛けることだろう。あるいは3ライン(DF/MF/FW)を押し上げ、そもそものライン設定を高くする、というアプローチもある。
一方で、リスクヘッジ、リスクマネジメントというのは、そのリスクの程度のコントロールを意味する。これまた端折って言ってしまえば、攻撃しながら守備を考える、ということだ。
スペイン語では『vigilancia ofensiva(ビヒランシア・オフェンシバ)』という。英語では『rest defence』だ。
前者は「攻撃時の警戒」で、後者は「余りのディフェンス」である。日本で伝えられているところでは、後者、つまり英語のニュアンスに近いのではないだろうか。
さて。御託が過ぎた。本題に入ろう。
■流行のビルドアップ
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