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ジャッジの「前半に33本塁打」はヤンキース史上最多に並ぶ。メジャーリーグ史上何番目の多さ!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Jul 9, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月12日、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、9試合ぶりにホームランを打った。7月2日のシーズン32本目を最後に、前日までは8試合続けてホームランが出ておらず、この間は、長打と打点もなかった。それについては、こちらで書いた。

「ジャッジは再びブーイングを浴びるのか。8試合連続ホームランなしは今シーズンの最長に並ぶ」

 オールスター・ブレイク前に33本塁打は、ヤンキース史上最多。1961年のロジャー・マリス(シーズン61本塁打)と2022年の自身(シーズン62本塁打)に並んだ。ちなみに、ヤンキースで前半に30本塁打以上は、他に2人。2007年のアレックス・ロドリゲス(シーズン54本塁打)と2017年のジャッジ(シーズン52本塁打)が、どちらも30本のホームランを打った。

 また、前半に33本塁打は、2年前の自身と2021年の大谷翔平(シーズン46本塁打。当時ロサンゼルス・エンジェルス/現ロサンゼルス・ドジャース)を含む7人とともに、メジャーリーグ史上8位タイに位置する。

 その上にいる7人は、2001年に39本塁打のバリー・ボンズ(シーズン73本塁打)、1969年に37本塁打のレジー・ジャクソン(シーズン47本塁打)、1998年に37本塁打のマーク・マグワイア(シーズン70本塁打)、2013年に37本塁打のクリス・デービス(シーズン53本塁打。イニシャルはC.D.)、1998年に35本塁打のケン・グリフィーJr.(シーズン54本塁打)、2001年に35本塁打のルイス・ゴンザレス(シーズン57本塁打)、1969年に34本塁打のフランク・ハワード(シーズン48本塁打)だ。

 今シーズン、ヤンキースは、オールスター・ブレイクまでに、あと2試合を行う。

 チームの試合数からすると、ここまでの「ペース」は、2年前の自身に少し及ばない。今シーズン、ヤンキースは、96試合を終えている。2022年は、ヤンキースの91試合目に、32本目と33本目のホームランを打った。ヤンキースが96試合を終えた時点――前半の92試合と後半最初の4試合――のホームランは、36本だった。

 それでも、現時点の33本塁打は、両リーグの誰よりも多い。ア・リーグ2位のガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)に6本差をつけ、ナ・リーグ最多の大谷を5本上回っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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