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ジャッジは再びブーイングを浴びるのか。8試合連続ホームランなしは今シーズンの最長に並ぶ

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Jul 3, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ニューヨーク・ヤンキースは、56勝39敗を記録している。勝率.589は、クリーブランド・ガーディアンズの.620(57勝35敗)とボルティモア・オリオールズの.613(57勝36敗)に次ぎ、ア・リーグで3番目に高い。だが、6月13日以降の25試合は、7勝18敗(勝率.280)だ。このスパンは、連勝が一度もない。

 キャプテンのアーロン・ジャッジは、この25試合中24試合に出場し、打率.295と出塁率.386、OPS.943。7本のホームランを打ち、21打点を挙げている。けれども、ホームランは、7月2日のシーズン32本目が最後だ。その後の8試合は、打率.129と出塁率.229、OPS.358。ホームランだけでなく、長打も打点もない。

 8試合連続ホームランなしは、今シーズンの最長タイだ。4月15日~23日に並んだ。この時は、4打席とも三振を喫した4月20日に、ヤンキー・スタジアムのファンからブーイングを浴びた。ちなみに、前回の8試合連続ホームランなしは、打率.129と出塁率.182、OPS.343だったが、二塁打1本と2打点を記録している。

 ここから、オールスター・ブレイクを迎えるまでに、ヤンキースは、アウェーでボルティモア・オリオールズと3試合を行う。そして、後半は、ホームでスタートを切る。7月19日~24日に6試合。タンパベイ・レイズと4試合に、ニューヨーク・メッツと2試合だ。

 現在、ジャッジは、32本塁打と83打点に加え、56長打、ISO.360、OPS1.086なども、両リーグ・トップに位置している。

 それでも、このまま不調が続くと、オールスター・ブレイク明けの直後に、ヤンキー・スタジアムで再びブーイングを浴びることになりかねない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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