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「よだれ、唾液」は体にとって大事なものです

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

わが家の介護メンズの1人は病気で口腔ケアが必須な状況で、普通の食事は難しいです。ですが、リハビリと食事の形態を探して病気の治療直後に比べて多くの食事が食べられるようになってきました。ですが、時々「よだれが多い」と少々気にしている様子。確かに「よだれが出る」と服の汚れや周りの視線も気になるところですが、家族は気にしていません。その理由は「よだれ、唾液が出る」ことは悪いことではないからです。

唾液は、私たちの健康に重要な役割を果たしています。以唾液が出るメリットは…

1.消化を助ける:唾液には消化酵素が含まれており、食べ物を分解するのに役立ちます。

2.口腔の健康維持:唾液は歯を清潔に保つ役割を果たしています。食事の後に唾液が出ることで、食べ物の残りカスを洗い流し、虫歯や歯周病を予防します。

3.喉の保湿:唾液は喉を潤す役割を果たしています。乾燥した喉は不快感を引き起こすだけでなく、声の質にも影響を与える可能性があります。

4.抗菌作用:唾液には抗菌成分が含まれており、口内の細菌の増殖を抑えます。この作用で口臭の予防もします。

逆に唾液が少なくなるとどんな影響があるかご紹介します。

1.口腔内の自浄機能低下:唾液は食べかすを洗い流し、口の中を清潔に保つ役割を担っています。唾液が不足すると細菌の蓄積が促進され、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

2.飲み込みにくさ:唾液が少ないと食べ物が乾燥し、飲み込みにくくなります。

3.味覚障害:唾液が不足すると味蕾(みらい:味覚を感じる細胞)がうまく働かず、食べ物の味が感じにくくなることがあります。

4.口内炎のリスク:唾液の減少により口の中の衛生状態が悪くなり、口内炎などが発生しやすくなります。

「よだれ」も当事者からすれば「嫌だ。」と不快に感じているかもしれません。もしくは「いままでそんなことなかったのに…」と落ち込む人もいるかもしれません。ですが、「よだれ」が出ることで口の中の健康を維持します。口は食事が入る入口ですので、できる限り健康を維持して頂いた方が、食事も楽しむこともでき、誤嚥性肺炎の予防にもなります。もし介護者が気にしているようでしたら「口の中の健康のためにはいいものなんだよ。美味しく食事をするためには必要なものだから」と言ってあげてください。決して恥ずかしいことではないのです。

※唾液の分泌量は口と体の健康に影響があるので、いつもと違うと感じたら歯科医師やかかりつけ医にご相談ください。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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