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【発達障害】3歳で起きたペロペロ事件!保育士ママが考える叱り方のコツ

【育児マンガ】夢カナエ保育士 介護福祉士

こんにちは!発達支援サポーターの『夢 カナエ』です。

わたしは保育士・幼稚園教諭、介護福祉士の資格を持つ、神経発達症(発達障害)の子の親です。

世間を騒がせた『ペロペロ事件』

飲食店で、みんなが使う容器や食器を「ペロペロ」なめる動画を公開し、刑事事件にもなった、いわゆる『ペロペロ事件』が世間を騒がせました。

発達障害の子の親としては、とてもドキッとする話です。

うちの子も、3歳の時に『ペロペロ事件』を起こしたからです。

まだ判断能力のない幼児のことですし、本人に全く悪気はありませんでした。

その場でお店の人に謝り、許してもらいました。

しかし、その時の親としての対応が良かったのかどうか、ずっと気になっています。

その後二度と同様の事件は起こしていないので、本人の考えと行動を変えることはできたのではないかと思います。

皆さんの参考になればと思いますので、当時のことを思い出しながら書いてみます。

パン屋さんでペロリ

のちに、ADHD(注意欠如多動症)の診断を受けることになるうちの子の、3歳のときの出来事です。

ショッピングモールに行くと、子どもの目を引くさまざまなお店があります。

気になるものがあると、じっとしていられません。

猛ダッシュで、触りに行ってしまいます。

なので、ガッシリと手を繋いで、ショッピングをしていました。

しかし、上の子と話をしている間に、うっかり手を離してしまったのです。

目に入ったのは、美味しそうなパン屋さんの陳列棚でした。

焼きたての、いいにおいがするパンがずらっと並んでいます。

親の手を振り払って、においのする方向に走っていきました。

そして…

「ペロリ」

パンの上に乗ったホイップクリームを食べてしまったのです。

周りにいたお客さんも、ビックリ!

「そんなことしたら、ダメだよ!!」

わたしは思わず大声で叱っていました。

わたしが手を離さなかったら、こんな失敗をさせずに済んだのに…

自責の念に駆られました。

店員さんから「もうやったらダメだよ!」と厳重注意を受けました。

二人で、何度も何度も頭を下げました。

そのときわたしは興奮して、かなり大きな声で子どもを叱ってしまいました。

そのことが良かったのかどうか、ずっと気になっていました。

しかし、わたしが真剣に叱る姿や、お店の人に謝る姿を見て、3歳児なりに「これはやってはいけないことだったんだ」と、心底感じ取ってくれたようです。

小学生になってから、ADHDの診断を受けた彼ですが、この事件以降、同じような失敗はしていません。

「何もなかった」で終わらせない

今から振り返ると、違う対処法もあったのではないかとも思われます。

例えば、会計前に子どもが食べてしまったパンを、そのままレジに持っていって、何事もなかったように、普通に会計をすれば、それで済んだのかもしれません。

実際に、そのようにしている人を見たこともあります。

「まだ判断能力のない3歳児だから仕方ない、叱るほどのことではない」

そう考える人もいるでしょう。

しかしわたしは「何もなかった」ことにはしたくなかったのです。

ADHDの子には、多動性、衝動性、不注意などの特徴があります。

やりたいと思う衝動を、なかなか抑えられないのです。

しかし、善悪を判断する能力はあるのです。

うちの子がそうだったように、たとえ3歳でも、やっていいことと、やってはいけないことの違いがわかれば、やるべきでないことはしないようになるのです。

冷静に対処しないとリスクも

ただ、感情的にならずに伝えられたら良かったなと、今でも思います。

怒られたというショックだけが残って、何がいけなかったのかは覚えていないということになる可能性もあったからです。

小学生になってからADHDの診断を受けるまでには、これ以外にもたくさんのエピソードがありました。

試行錯誤の発達障害の子育てですが、福祉の専門家としての視点も交えつつ、皆さんの参考になる話を、これからも書いていければと思っています。

保育士 介護福祉士

専門職として学童保育や老人介護の現場で、病気や障害を持つ児童や高齢者のケアにあたってきました。自らも、発達障害の診断を受けた子の親として育児に奮闘中。子育てに悩む方のために役立つ情報、専門性のあるケアの工夫を、一般の方にも分かりやすいマンガを通して発信していきます。

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