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【サブスク動画配信視聴の記録をとろう】1ヶ月の視聴期間をフル活用!ダグラムの残り話数を効率よく見る!

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手
ドコモDアニメストアの画面 (C)サンライズ

 サンライズチャンネル(YouTube)での「太陽の牙ダグラム」の配信が52話でいったん終わりました。
 ダグラム面白かったので、続きが見たい。さてではどうするか。

 こんにちは。デジアナリスト・手帳評論家の舘神龍彦(たてがみたつひこ)です。

 今回は、サブスクの動画配信サービスで、アニメを効率的に見る方法を考えてみたいと思います。

まず配信サービスを選ぶ

 まず配信サービスを選びましょう。今回私が考えたのは、一ヶ月だけ契約、残りの話数をその一ヶ月の間に見切ってしまうというやり方です。なので、できるだけ安い方がいい。また、その作品だけ見られれば、それ以外のラインナップは、別にこだわらない。

 この条件にあうものは、ドコモのDアニメストアでした。

 なにしろ月額550円(パソコンから申し込んだ場合。アプリからだと650円)。それでいろいろなアニメが見放題です。初回登録時は、1ヶ月無料です。ただし一つ注意点があります。それは月額会費は日割りにはならないことです。月の途中からでも、1ヶ月分の料金がかかるのです。

 そこで、6月2日に契約。6月いっぱいで見ると決めました。見終わったら解約するつもりです。

残り話数と一話あたりの時間を計算

 さて、残りの話数です。ダグラムは全75話です。ですが、第52話までは見ています。残りの話数は、全75話から52話をひいた23話。このうち第62話は総集編なので、実質22話です。これを1ヶ月の間に見ればいいわけです。早く見終わったら、最初の方の話をもう一回みてもいい。ともあれ、ダグラムだけ見られればいいので、見終わったら6月いっぱいで解約するつもりです。

 1話の時間は正味25分程度。つまり2話で50分です。残りは20話程度なので、8時間強で見終わる計算になります。もっとも一気に見るというよりは、2話ずつぐらいでしょうか。とすると。10日で見終わることになります。申し込みはパソコンでも、同じアカウントならば、スマートフォンでも見ることが出来ました(Dアニメのアプリを利用)。

パソコンのDアニメの画面。タイパ時代を意識してか、OPスキップ機能、連続再生機能などもある。
パソコンのDアニメの画面。タイパ時代を意識してか、OPスキップ機能、連続再生機能などもある。

記録をつけて残りの話数を把握する

 同時に、記録をつけることにしました。残りの話数を手帳に書き、見終わった日を書きます。こんな感じです。

まず契約日と残り話数の数を書きます。それから、各話を何日に見たのかを記録していきます。

何話を何月何日に見たのかを記入する。すると残りの話数が分かる。
何話を何月何日に見たのかを記入する。すると残りの話数が分かる。

 こうすると、6月いっぱいで残り何話を見ればいいのかが一目瞭然です。また、手帳の予定記入欄を見つつ、ちゃんと見る時間を捻出できるのかを計算できます。

 ちなみに、ダグラムを配信で見ようとすると、2024年6月上旬時点では、バンダイチャンネルもYouTubeももうちょっと料金が高いのです。頼みの綱のAmazonプライムも「太陽の牙ダグラム」は無料配信にはなっていません。

アニメとしての「ダグラム」が画期的だった点

 「太陽の牙ダグラム」放映は1981年。リアルロボットものと言われるジャンルの開拓者たる「機動戦士ガンダム」(1979年)の2年後です。この頃すでに、勧善懲悪的なロボットアニメはメインストリームではなくなりました。ほとんどの作品がリアル指向(あくまでも指向。リアルそのものではない)になった時代でした。
(※以下、作品に関するネタバレを含む可能性があります。ストーリーに関心がない方以外は、ここでいったん記事を閉じてください)

 その時代に、「ダグラム」は、ロボットもののフォーマットの中で独立戦争をガンダムとは違う形で描きました。舞台は未来。地球から独立をもくろむ植民地惑星デロイアと、地球との間の独立戦争がテーマです。しかも主人公は、地球連邦政府のトップの息子でありながら、ゲリラ側に身を投じ、コンバット・アーマー「ダグラム」を操縦するわけです。それを勧めたのは、独立派側の指導者たるサマリン博士です。敵のリーダーの息子を、独立派のシンボルの兵器の操縦者にするのは、なかなかの政治センスです。
 そして劇中で生々しく描写されるのは、地球連邦側、ゲリラ・解放軍とも、内紛や亀裂や、そのための政治工作だったりします。ゲリラ側の工作で寝返る地球側の有能将校や、反対にゲリラから情報屋に身を落とす裏切り者が、ゲリラ内部に仕掛ける分断工作。その工作の裏で糸を引く野心家etc。戦闘シーンはいわばそれらの結果として描かれています。

 その一方で、伝統的なロボットアニメのような構造も残っていたりします。博士が全体を指揮し、主役のロボットがほぼ無敵なのは、搭乗型ロボット戦闘アニメの始祖たる「マジンガーZ」以来のスタイルではないかと思われます。
 面白いのは、75話も続いたこと。これはダグラムのプラモデルの売り上げが好調だったことから、スポンサーが放映継続を望んだことが原因だそうです。

 ただ、実際にはダグラムの戦闘シーンというのは、実はそうそうなかったりします。1話中で1分に満たない回もありました。

 こういう感想は、放映当時はまったく思いませんでした。あらためて見直して、そのストーリーの面白さ。それをプラモデル(の売り上げ)が支えていたこと。さらにダグラム自体の活躍シーンが相対的に少ないことなど、よくもこういうアニメが当時75話もつづいたなと驚くことしきりです。結末のあっけなさ(YouTubeにはでています)も知っていますが、それも作劇として巧みだなと。

 というわけで、残りの十数話を楽しみに見ようと思います。

「Not even justice! I want to get true 真実は見えるか!?」

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は週刊誌の書評欄総ナメ。日経新聞「あとがきのあと」登場ほか大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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