オリパ賭博?トレーディングカード業界の闇
さて、これまでスポット的な運用しかしておらず、ずっと塩漬けになっていた私のyoutubeチャンネルですが、ボチボチと色々なお試しの運用を始めています。その中で、今回はトレーディングカード業界における「オリパ(=オリジナルパック)」の違法性リスクについて解説をしてみました。
【参照】それって違法賭博?!トレカショップのオリパがヤバイ!
遊戯王、ポケモンカードゲームなど世界でも人気の国産タイトルを持ち、それらを題材としたアニメや漫画人気も高い我が国は、実は世界に冠たるトレカ大国でもあります。一方で、実はそのトレカ内で利用される一部レアカードを巡って、あまり健全とは言えない状況が発生しているとのこと。
トレーディングカードというのは、各権利元が発売する公式パックを購買することでその遊びが始まるワケですが、その中で流通する一部レアカードに関しては再販市場の中で一千万円を超える様な高価格で取引されることもあり、それらの買取/販売を専門で扱う「トレカショップ」と呼ばれる二次流通業界も存在しています。そして、多くのトレカショップが現在、その収益の「柱」としているのが「オリパ(=オリジナルパック)」と呼ばれる商品です。
オリパ(=オリジナルパック)とは、トレカショップが独自に複数のカードを封入することで販売する非公式パックのこと。店頭プロモーションにおいて特定のレアカードを提示しながら「この中の何れかのパックの中にレアカードが入っています」として販売が為されています。当然ながらそこには一種の射幸性が含まれており、それが近年急速に過激化しているのが実態。
その様なオリパ販売の過激化の要因となっているのが、それらオリパの開封企画を扱うyoutube動画の存在です。一部youtuberがオリパを大量購買し「儲かった/損した」と大騒ぎする動画が人気を博し、それを見た視聴者が店舗に走り、店舗はその射幸性を更に増長してゆく。例えば、以下はその様なオリパの開封動画を扱う一方で、自身の運営するネット上のトレカショップでオリパを販売するyoutuber「flatデュエマ工房」氏へのインタビュー記事。この記事では、この種の業者が明確に「客の射幸心を煽る」営業を行っていることが示されています。
【YouTuberインタビュー】flatデュエマ工房のflat-さんにインタビュー!収益や多方面展開について
店のオリパって1000円だと大体300~400円分くらいのカードは出るじゃないですか。そこは完全に切って、損する人には損する、当たった人には爆勝ちして貰おうというコンセプトで出しているのが『Dead or Alive』パックです。
個人的にオリパは博打を楽しむものだと思ってるので「微損」「微アド」っていうのが良いように思えないんですよ。負けるなら爆死、勝つ時は爆アドを得られた方が面白いだろうと。送料の関係もあって3パック制限をかけていますが、どれか当たれば爆アドになるような構成で出しています。
VRとSRは30~60円くらいで買い取りしてるので、外れた人の分が当たりのマイナスと経費を差し引いて全て利益になるので、そこで利益を出しています。
(注記:私がtwitter側でこの記事に言及した途端に何故か記事が削除されてしまったので、当該記事のアーカイブへのリンクを張っています)
「負けるなら爆死、勝つ時は爆アドを得られた方が面白い」なんて、今日び規制が厳しくなったパチンコ業界ですらあまり聞かなくなった会話ですが、それ程、今のトレカ業界のオリパ販売は過激化しているという証左でもあります。
そして、この様な一連のオリパ売買の中で最も法的リスクが高いと言えるのがオリパ販売とカード買取がセットになり、まさに「現金の獲得を争う」ことが目的となってしまうような状況。もはや「オリパ賭博」とでも名付けて良い様な状況が、既に業界の一部で始まってしまっておる状況であり、その様な最もリスクの高い象徴的な事例を、今回冒頭でご紹介した私のyoutubeチャンネル側で解説させて頂いておるところ。ご関心のある方は是非ご視聴頂けましたら幸いです。
【参照】それって違法賭博?!トレカショップのオリパがヤバイ!