ネトとオホッピーは、エンジェルスの遊撃手と捕手によるシーズン本塁打記録を塗り替えるのか
8月10日、ザック・ネト(ロサンゼルス・エンジェルス)は、シーズン17本目のホームランを打った。
ネトは、23歳の遊撃手だ。これまで、エンジェルスで1シーズンに20本以上のホームランを打った遊撃手は、ジム・フレゴシしかいない。1970年に、遊撃手として150試合、一塁手として6試合、代打として2試合に出場し、22本塁打を記録した。遊撃出場時に20本と、一塁出場時に2本だ。代打出場時のホームランはなかった。
ここまで、ネトは、すべてのホームランを遊撃手として打っている。エンジェルスで遊撃手としてのシーズン最多本塁打(20本)まであと3本、エンジェルスで主に遊撃を守った選手のシーズン最多本塁打(22本)まではあと5本だ。
他のポジションは守っておらず、DHと代打も皆無。遊撃出場の他には、代走が1度あるだけだ。この時は、代走の後、遊撃の守備についた。
各月のホームランは、4月が2本、5月が4本、6月が5本、7月は2本。今月のホームランは、すでに4本を数える。フレゴシの記録に並ぶだけでなく、上回る可能性も大いにありそうだ。
また、ネトのチームメイトである、24歳の捕手、ローガン・オホッピーは、今シーズン、16本のホームランを打っている。ネトと違い、DHと代打としても打席に立っているが、ホームランはすべて捕手出場時だ。こちらの記録は、1990年にランス・パリッシュが打ち立てた。捕手として22本塁打と、そこに一塁出場時の2本塁打を含めた計24本塁打だ。
2010年のマイク・ナポリは、捕手として12本塁打と一塁手として14本塁打だ。ほぼ半々の出場ながら、試合数と守備イニングは、どちらも一塁手のほうが多かった。
ネトほど近づいてはいないものの、オホッピーも、記録更新はあり得る。各月のホームランは、2本、5本、5本、3本と推移してきて、今月は1日に1本打っている。
なお、ネトとオホッピーは、今シーズンのチーム本塁打王になるかもしれない。8月10日を終え、15本塁打以上はエンジェルスに4人。ネトとジョー・アデルが17本塁打、オホッピーとテイラー・ウォードは16本塁打を記録している。それについては、前日にこちらで書いた。アデルとウォードは、外野手だ。