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認知症の始まりかも?こんなふうにテレビを見ていたら要注意!【介護福祉士がイラストで解説】

こんにちは!認知症の支援サポーター『夢 はるか』です。

最近の若い人は、全然テレビを見なくなったと言われますね。

「スマホを見ない日はないが、テレビは見ない日が多い」という若者のほうが、今や多数派なのかもしれません。

しかしお年寄りの場合は、そうでもないですね。

「テレビを見ない日はない」というのが、多くの高齢者の姿ではないでしょうか。

そんなお年寄りの『テレビを見る様子の変化』で、認知症の始まりがわかることがあります。

今日は、わたしが認知症介護の現場で気づいた『こんなふうにテレビを見ていたら認知症の始まりかも?』と思われるケースを3つ紹介します。

1.以前とは番組の好みが変わった

認知症の症状に、無関心無気力があります。

・料理番組を楽しみにしていたのに、いつの間にか見なくなった。

・趣味の園芸番組を欠かさず見ていたのに、急に興味がなくなった。

そんな変化があったら、認知症の始まりかもしれません。

番組の説明がわからなくなる、理解力の低下も疑われます。

認知症以外でも、

聴力の衰えで声が聞こえにくい

視力の衰えで画面が見にくい

などの原因も考えられます。

それらの理由であれば、メガネの度数を調整したり、補聴器を用意することで、解決する場合もあるでしょう。

2.ドラマやクイズ番組を見なくなった

認知症の症状に、記憶の衰えがあります。

前回までのストーリーを思い出せないと、連続ドラマを毎回途中から見るような感じになってしまいます。

これではドラマの面白さが半減ですね。

推理ドラマでは、クライマックスで前半のシーンを思い出せないと、「なるほど!そうだったのか」という謎解きの醍醐味がなくなってしまいます。

クイズ番組を見ていても、そもそも問題が何だったのか思い出せない状態では、答えも考えられないですね。

このように、記憶が衰えるとドラマやクイズ番組が面白くなくなってしまいます。

それまで、ドラマやクイズ番組が好きだった人が、急に見なくなったら認知症の可能性が考えられます。

3.同じチャンネルをずっと見ている

以前なら、いろんなチャンネルから番組を選んで見ていたのに、ずっと同じチャンネルを見続けるようになったら要注意です。

番組の内容は理解できず、映像の動きを眺めているだけの状態になっているかもしれません。

それまでは、家事の合間にテレビを見ていたのに、その反対に、テレビの合間にトイレや食事をするだけという状態になっていたら、さらに深刻ですね。

こうなってしまうと、テレビは認知症をさらに進行させる原因にもなりかねません。

まとめ

以上、テレビを見る様子で認知症に気づくきっかけをご紹介しました。

最近、テレビ局を巡る様々な問題提起がネット界隈を騒がせています。

認知症の問題を別にしても、テレビはその内容を、ただ鵜呑みにすることなく、主体的に考えながら見ることが大事だと考えさせられます。

これはネットの情報についても、同じことが言えるでしょう。

記憶力の衰えだけが顕著で、その場その場で正しい判断する能力は衰えていない認知症のケースも少なくありません。

年をとってからも、自分で考えることを忘れず、テレビやネット以外の楽しみも見つけられるように、わたしも高齢者予備軍として、今から準備していきたいと思っています。

介護福祉士として通所介護(老人デイサービスセンター)や訪問介護(ホームヘルパー)の現場で働いてきました。研究会での発表や、学術誌へのケースレポートの投稿なども積極的に行なっています。また、子どもの頃から好きだった漫画やイラストを描くことで、認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えることを心がけています。

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