民家に宇宙ゴミが激突!?正体は国際宇宙ステーションから投棄された部品だった、賠償責任は誰に?
最近注目を増している宇宙ゴミ「スペースデブリ」、先日には日本のデブリ除去企業「アストロスケール」がデブリとなったH2Aロケットの上段への接近に成功したことでも話題になりました。
本記事では、スペースデブリがまさか自宅に直撃した方のニュースを取り上げます。
■自宅に直撃したのは国際宇宙ステーションの部品?
4月15日、アメリカ フロリダ州のアレハンドロ・オテロさんの自宅に、謎の物体が直撃。屋根と床をも突き抜けていき、最後には地面にめり込んだとのことです。あわや息子さんに衝突するところであったようであり、大事故に繋がらなくて良かったですね。
NASAが落下物を調査したところ、なんと国際宇宙ステーション(ISS)の部品であることが判明しました。貨物パレットにバッテリーを取り付けるための部品であり、インコネル合金製で大きさは約10cm、重さは約700gとのことです。2021年にバッテリーが使用済みとなったため、ISSから大気圏に向けて廃棄されたのですが、どうやら燃え尽きずに地表へ到達してしまったようです。
■デブリによる被害は誰のせい?
現在NASAにより、なぜ廃棄した部品が大気圏で燃え尽きなかったのか検証が進められているとの事です。今回の件により、ISSからのゴミ廃棄を考え直す必要があるかもしれません。
そして、オテロさんは修理費をアメリカ政府へ請求しようとしていますが、新たな問題が浮上します。この部品はNASAが所有していたのですが、JAXAが打ち上げた貨物パレットに搭載して地球へ帰還する予定だったのです。しかし、スケジュールの遅れからゴミとしてISSから廃棄されることとなりました。その場合、NASAとJAXA、どちらが責任を取るべきかで議論が行われているとの事です。
天文学的な確率で発生した事件、あなたは誰が責任を取るべきと思いますか?
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