JAXA月着陸機「SLIM」3度目の越夜を終え再び入眠へ、次の起動は5月中旬以降に?
4月25日にSLIMが3度目の越夜に成功し、本日4月29日から再び入眠に入ったことが発表されました。現在のSLIMの状態をはじめ、今後の予定までご説明をしていきます。
■3度目の越夜に成功したSLIMが月面画像を送信!
2024年1月20日に月面のSHIOLIクレータに着陸したSLIMは、4月25日に3度目の月の夜から復帰しました。通信再開直後は探査機の温度が高い状態となっているため、日をおいてカメラの撮影画像をダウンロードしたとのことです。太陽電池や通信機、カメラも無事使用できているとのこと、大変素晴らしい快挙ですね。
さらに、地球から月へ移動中に星を撮影することで、探査機自身の方向を把握する「スタートラッカー」と呼ばれる機器でも月面の撮影に挑戦しています。月面からの光が強いため鮮明な画像とはならなかったとのことですが、山の稜線を撮影することにも成功しています。
そして、スタートラッカーの視野の中には、SLIMが月面へ届けた小型ロボット「SORA-Q」が位置していると推定されています。次にSLIMが起きたときには、是非SORA-Qを見つけてあげてほしいですね。
そして4月29日にはSLIMが着陸したSHIOLIクレータは日陰となったため、ふたたび長い眠りにつくこととなりました。次に運用が再開できる見込みは、5月中旬~下旬とのことです。
3度の越夜に成功したSLIM、是非4度目の越夜にも成功して欲しいですね!
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