毎日使うキッチン。こまめに掃除しておきたい場所ですが、間違ったやり方をすると、傷や破損の原因になることも。意外と知らない「キッチン掃除のNG行為」を、お掃除スペシャリストが解説します。

【NG行為1】換気扇を「オキシ漬け」

酸素系漂白剤オキシクリーンを使った「オキシ漬け」。万能な洗剤だと思いがちですが、意外と使えないものも多いんです。キッチン換気扇もその1つ。オキシクリーンは「金属全般」使用NG。シロッコファンや金属のフィルターをオキシ漬けしてしまうと、塗装がハゲたり、変色する可能性も。

中性洗剤のウタマロクリーナーを使えば、簡単にキレイになりますよ。ウタマロクリーナーを全体に吹きかけたら、すぐにゴシゴシせず、20分ほど放置。洗剤の力で汚れを浮かせてから、ブラシなどで落とします。強くこすりすぎると素材を傷めるので、注意してくださいね。

汚れがひどい場合は、ゴミ袋に60度以下のお湯とウタマロクリーナーを入れて漬けおきします。30分ほど置いてから掃除すると、汚れが緩んでラクに落ちますよ。

【NG行為2】排水溝を熱湯消毒する

においやヌメリが気になる排水溝ですが、熱湯消毒はNG。一般的な排水管は塩化ビニル樹脂でできていて、耐熱温度は60度です。60度以上のお湯を流すと、変形や破損の可能性も。
ゆで汁などを流すときも、時間を置いてから流す、水と一緒に流すなど、温度を下げるようにしてくださいね。

【NG行為3】ラップを使った予防掃除

SNSでよく見かける、ラップを使った予防掃除。冷蔵庫やレンジフードの上をラップで覆い、ほこりなどの汚れを予防するというものです。
ですが、大手メーカー数社の取扱説明書には、レンジフードも冷蔵庫も「上にものを置くのはNG」と記載されています。とくに、ポリエチレン製のラップは熱に弱いため、レンジフードを覆うと変形することも。そのままはがれ落ちてしまうと、火災や故障の原因になってしまいます。

冷蔵庫やレンジフードの上は、1年に1〜2度、薄めた食器用洗剤を含ませた布でサッと拭くだけで、簡単にキレイを保てますよ。

正しいお掃除方法で、キッチンのキレイをキープしましょう！

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