臆病な安倍自民党の「女々しい」被害妄想
フーテン老人世直し録(160)
文月某日
昨今は堂々とした女性とイジイジした男性を目にする機会が多いので、もはや死語になってしまったかもしれないが、昔は臆病で勇気がない男を「女々しい」とか「女の腐ったような奴」と表現した。今ならそういう男を「男々しい」か「男の腐ったような奴」と言うべきかもしれない。フーテンはそれを安倍自民党に感ずる。
3日の衆議院安保特別委員会で安倍総理は自民党若手議員の会合での一連の発言を、「最終的には私に責任がある」と責任を認め、「発言が極めて不適切だったことは国民に申し訳ない。沖縄の皆さんの気持ちを傷つけるとすれば申し訳ない」と初めて陳謝した。
1週間前の委員会では一連の発言が報道されていたにもかかわらず、安倍総理は「報道を承知していない」と知らんふりをし、事実確認を求める野党議員に対し、「総理大臣は忙しいのだ」と確認を拒んだ。代わりに浜田靖一委員長が事実関係を確認した後も、「発言した人に代わってお詫びをすることはできない。発言する人物のみが責任を取ることが出来る」と謝罪しなかった。
問題の重要さに気付くまで安倍総理には1週間の時間が必要だった。安保法案に対する国民の理解が進まない事をメディアのせいにし、メディアを脅せば国民の理解が促進されると考える安倍自民党の知能程度にフーテンは日本の危機を感じたが、その根源は問題の重要さに気付くのに1週間の時間を要する政治リーダーの知能程度にある。
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