ノート(200) 尋問技術としてのオープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョン
~尋問編(6)
受刑189/384日目
「暫定3類」に昇進
朝食後、処遇部門の幹部職員から優遇措置の区分が「暫定3類」に上がったと告げられた。服役態度が良好な受刑者に処遇上の便宜を与えることで、改善更生に向けた意欲を促そうという制度だ。
ランクは最下級の5類から最上級の1類まであり、実刑の執行によって誰もがまずは5類からスタートし、何も問題を起こさなければ6ヶ月後の月初めに自動的に3類に昇進する仕組みだ。
その後は受刑中の生活態度などを踏まえて半年ごとに審査され、4月と10月の始めに見直されるので、最初の3類指定のことを特に「暫定3類」と呼ぶ。実刑判決の確定月ではなく、刑執行開始月を含めて6ヶ月後に指定されるので、両者が同じ月内であれば問題ないが、前者が月末、後者が月初だと指定日が1ヶ月ずれる。
5類と3類の大きな違いは、面会が月2回から3回に、手紙の発信が月3通から5通に増えるという点だ。このほか、自費で購入した私物のサンダルを履けるようになるし、月1回ではあるが500円までといった制限内で菓子類を購入することも可能となる。
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