Yahoo!ニュース

【神戸市灘区】うわさが飛び交う?畑もある!昭和レトロな「灘中央市場」が「おむすび」ロケ地近くに

斎信夫(いつき)WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」、2025年1月6日放送回にも登場していた神戸市灘区の「灘中央筋商店街」(詳細記事はこちら)。翔也(佐野勇斗)と結(橋本環奈)の二人が歩いていたところはこの中島ふとん店の前辺りでしたが、このすぐ近くにある「灘中央市場」がなかなか面白いところなので、動画を交えてご紹介します。

「灘中央市場」があるのは、「灘中央筋商店街」「灘センター商店街」「エルナード水道筋商店街」に囲まれた一帯です。出入口は4箇所ありますが、こちらは東側の「灘中央筋商店街」に面した出入口の一つ。

一歩足を踏み入れると、まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれます。

このマップも相当年季入ってますね。

そして「灘中央市場」の至るところにあるのが「KOBEうわさプロジェクト」のこの吹き出し。大正14年(1925)年から続く市場だけあって、歴史にまつわるうわさから、最近のものまで、うわさの数が半端ない!

「お金を入れたら動く 昭和なあの乗り物がまだまだ現役らしい」「一度聞くと忘れられない灘中央市場の歌があるらしいよ(記事下部で聴けます)」などなど、気になるうわさがいっぱい。

ちなみに、通り抜けは「熱烈歓迎」です!

あ、これが「昭和なあの乗り物」ですね。

はとぽっちとせんしゃくんって名前が付いています。昭和30年代から設置されているそう。

この遊具の近くには「超大きな銀杏」と「井戸」があったようです。

「震災の時、井戸のお陰でお店がすぐ再開できたんやで」と書かれていますね。なるほど。

ここも昭和感満載。

昔は「トントン通り」と呼ばれていたところ。

「ヴィンテージ感」が半端ない消火器具の文字も必見。まだ現役で使われています。

「↑この防犯カメラで泥棒捕まえたらしいよ」といううわさも。

「灘中央市場」はただただ古いだけではなく、いろんな新しい試みも行われています。

この休憩所には、アート作品を展示。神戸市垂水区在住の美術家 榎忠さんの作品らしい。

ここにも「KOBEうわさプロジェクト」の吹き出しがたくさん。

「甲子園に出場した市場の店主」がいるそう。この市場のお店の方々は皆さん仲良さそうなので、近くのお店の方にお聞きすれば教えてくれるかも。

2025年に100周年を迎えた「灘中央市場」は、「摩耶ケーブル」と同い年!

「灘中央市場」の模型は、神戸大学 まちプロジェクトの手によるもの。

いや~、面白いですね、この市場。まるで市場全体が、昭和の時代を今に残す博物館のよう。うわさを辿りながらじっくり見ていくと楽しいですよ。

あ、でも、あくまでもここは市場です。

魚、野菜、惣菜などを販売する食品店をはじめ、雑貨店、飲食店など、現在28ものお店が並んでいます。気になるお店を見つけたら、お店の方に声をかけて、なにか美味しいものを買ったり食べたりするのもいいですね。お店の方とコミュニケーションをとりながらお買い物できるのが、スーパーにはない市場の魅力です。

こちらのちょっとオシャレで今風な「whose foods(フーズフーズ)」というお店は、ちょうど筆者が訪ねたときにテレビ取材が入っていました。「よりよい食体験をすべての人に届ける」のがコンセプトのお店で、体に良さそうなものを中心に販売されています。

市場の中にはなんと畑も!

市場+畑で「いちばたけ」と言うそうで、空き店舗・空き地を活用した試みの一つ。

2019年5月に最初の野菜が植えられ、これまで60種類以上収穫されました。「whose foods」さんもこの一区画を借りているそう。(Instagramにその様子が掲載されています

ここでは「いちばたけ開放DAY」など、様々なイベントも開催され、地域の方々が楽しめるイベントスペースにもなっています。

「まちなか防災空地」という防災対策にもなる空き店舗・空き地を活用したスペースは他にもいくつかあります。

うわさの吹き出しによると「ライブ、マジック、レコード鑑賞、太極拳」などの楽しいイベントも随時行われているとか。市場内を見て回ってるだけでも楽しいので、イベントがあるときに訪れたらもっと楽しめるはず。イベント情報等は、公式インスタグラムで。

さきほど「昭和の時代を今に残す博物館のよう」と書きましたが、決してそれだけじゃなく、現在から未来を見据えて様々な試みがなされている、新しいカタチの市場と言えますね。

灘中央市場 (ナダイチ)100周年周知サイト もすごく今風で新しい!

昭和なあの乗り物、はとぽっちとせんしゃくんが案内してくれますよ。

「おむすび」のロケ地見学に来られた方も、ぜひ「灘中央市場」に寄ってってくださいね。ここには、ドラマの時代設定(平成16年〜)よりもさらに昔の、昭和の世界が広がっています。古いだけじゃなく新しい面も魅力の素敵な市場ですよ!

「灘中央市場」をぐるり回って歩いた様子を動画でどうぞ!(約4分35秒)

うわさに出てきてた「灘中央市場の歌」はこれ↓確かに一度聞くと忘れられない!

朝ドラ「おむすび」のロケ地、水道筋商店街関連記事

【神戸市中央区】朝ドラ「おむすび」12/13放送回のロケ地はどこ?振り返ると「BE KOBE」が

【神戸市灘区】12/6放送「おむすび」防災訓練の場所は、人気女優の映画ロケ地でもある「都賀川公園」

【神戸市灘区】朝ドラ「おむすび」18日から神戸編、ふとん屋、眼鏡店があるのはココ!激安たこ焼き屋も

【神戸市灘区】19日放送「おむすび」で二人が観ていた景色はコレ!人気デートスポット「摩耶山 掬星台」

【神戸市灘区】朝ドラ「おむすび」ロケ地近く、ぎっしりクリームパンが絶品!「ベーカリー ノリ」

【神戸市】朝ドラ「おむすび」で阪神・淡路大震災が描かれるので、あらためて震災遺構とモニュメントを紹介

KOBEうわさプロジェクト 関連記事

【神戸市垂水区】えっ!?「グッゲンハイムさんは旧グッゲンハイム邸に住んでなかった」じゃあどこに?

【神戸市北区】うわさは本当?大阪万博のパビリオンが神戸に!大阪・関西万博開幕2年前の日に訪ねてきた

基本情報

スポット名:灘中央市場

住所:神戸市灘区水道筋3丁目6

定休日:水曜日

アクセス:JR摩耶駅から北へ徒歩8分、阪急電車王子公園駅東へ400m、徒歩約10分、神戸市営バス「水道筋3丁目」バス停より北へ徒歩約1分

灘中央市場 (ナダイチ)100周年周知サイト

灘中央市場 公式Instagram

灘中央市場 いちばたけ 公式Instagram

灘中央市場 公式FACEBOOK

※商品、価格は取材・撮影時のものです。※営業時間・定休日は変更になる場合があります。※この記事へのご感想、間違いのご指摘等は、Xの関連ポストへのリプライ、もしくはDM、InstagramのDMでお願いいたします。(プロフィールのページにリンクがあります。)

WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

兵庫県西宮市生まれの神戸育ち。テクニカルライターを経て、1998年より会社を設立しWEBクリエイター、フリーライターとして活動。数々の旅行関連サイトを企画・運営。LINEトラベルjp元編集者兼ライター。沖縄と北海道が大好きで6年半沖縄市に在住。海外は特に台湾が好きで渡航回数10回以上。「週刊日本の島(デアゴスティーニ)」専属ライター&フォトグラファーとして沖縄、兵庫、瀬戸内等の33の島の記事を執筆。こちらでは地元神戸市の魅力を、時には動画を交えてお伝えしていきます。X(旧Twitter)、Instagramでも、神戸の最新情報や記事でのこぼれ話、その他の旅行ネタなども発信。

斎信夫(いつき)の最近の記事