武田信玄・毛利元就・豊臣秀吉に学ぶビジネスシーンに役に立ちそうなマインド(考え方)
現在、ネットや書籍などでビジネスに役に立ちそうな色々なハウツーを知ることができるようになりました。しかし、どんなにたくさんのハウツーを知っても、本当に必要なのは、その人の心構えやマインド(考え方)だったりします。
マインドの部分は大切だとたくさんの成功者達は口をそろえて言っています。
時代によって手段は変化しますが、人間の本質的なマインドの部分はさほど変わらず、先人達の名言を記した書籍もあります。昔の事が書籍になるくらいですから、現代でも十分通用する考え方だったりします。
そこで、こうした成功者として歴史に名を残した戦国武将達のマインドを紹介してみようと思います。
甲斐の虎・武田信玄に学ぶマインド
信玄はたくさんの名言や逸話を残し、それがビジネスの役に立つと様々なメディアで紹介されています。
そんな信玄からは既存の価値観にとらわれない発想力。
当主が決定権を持っていた時代に、武田家では合議制を採用して重要事項は会議で決めていました。また、戦以外の平時の作業や外交などで優秀な仕事をした家臣達に向けて定期的なボーナスを支給したのは当時では画期的な事だと思います。
人には向き不向きがある事を理解し、 戦だけでなく普段の仕事の成績や勤務時間の多さなどを人事評価に反映させていました。
既存の価値にとらわれない人物として織田信長もいますが、その信長も武田信玄は恐れていた敵の一人と言っています。
しかし、そんな革新的な事だけが信玄を成功に導いたのではありません。
人材の武田信玄と言われるほど彼は【人材】にこだわっていたと言います。
武田氏の軍略書【甲陽軍鑑】に信玄の有名な名言
とあるように何をするにも人が関わるのだから、その本質は人であると言う考えを持っていました。
希代の知将・毛利元就に学ぶマインド
毛利元就は用意周到で合理的な策略家で、小さな国人領主から中国地方をほぼ全域を支配下に置くまで勢力を拡大したことから【戦国最高の知将】【謀神】と評価されています。
そんな元就が毛利隆元に宛てた手紙に
と書いたとされ、これは『何事も最初が肝心であり、その段階でしっかりと目標を立てて準備が出来ないと何事も上手くはいかない』と言っています。
他にも
とあり、これは目標の持つ事の大切さ、目標は高く持った方が良い、そして明確な目標を段階的にこなす事の大切さを教えてくれています。
何事もまずは目標と段取りをしっかりと定めると大きな失敗や無駄な事をする可能性が低くなります。思いだけで何かをしようとしても上手く行きません。
実際に目標設定を少し大きめに選び、段階を踏んで達成してくと良いでしょう。
太閤・豊臣秀吉から学ぶマインド
戦国武将史上誰よりも成り上がったのが豊臣秀吉。
彼から学ぶべき事は…
時代の流れを読む力
秀吉は織田信長が大成する前から付き従っていました。
当時から過激な革新派だった信長ですが、そんな彼だったから仕える価値があると秀吉は考えたと思います。そして、織田家の重臣となり働き続けて、次々と色々な事を吸収していったのは歴史が証明しています。
現代でも新しいものが次々と生まれて、古いものはどんどん廃れていく時代です。現在、自分に何も挑戦する力が無くても、成功するであろう人物を見出し、それに合わせた行動をするのも良い方法です。
そして、もう一つ秀吉から学ぶことは、吸収したことをオリジナリティを加えてより良い形にする力。信長が行った楽市楽座も実は二番煎じだったりします。
何もないところから生み出すのは誰もが出来る事ではありません。
かと言って、同じことをしても成功は難しいもの。そこで秀吉のように学んだ事を基準にし、オリジナリティを加えることで、価値のある別のもの生み出すのは有効な手段です。
最初からすべてを生み出す事は難しくても、知識や経験を増やす努力で成功を収める事が出来る事を豊臣秀吉から学ぶことが出来ると思います。
3人の戦国武将それぞれが重視していたものは微妙に違いますが、3人とも確かに歴史に名が刻まれています。成功のマインドは、人それぞれ違います。自分にあった必要なマインドや考え方を先人たちから学び、ビジネスシーンに役に立ててみてはどうでしょか??