ME:I、ガールズグループ戦国時代 第5世代の旗手へ名乗り 第4世代を乗り越え次の韓国勢を迎え撃つか
韓国サバイバルオーディション番組の日本版『PRODUCE101 JAPAN THE GIRLS』から生まれた11人組ガールズグループ・ME:I(ミーアイ)が初ファンコンサート『2024 ME:I LAUNCHING SHOW ME:ICONIC』をスタートした。ファンの前での初パフォーマンスながら、そのクオリティと完成度の高さは、来たるべきガールズグループ戦国時代の第5世代の旗手となるポテンシャルを感じさせた。
(関連記事:ME:I、初ライブで感じさせたポテンシャル 今年の注目No.1ガールズグループ始動)
圧巻だった個性がぶつかりあう自信に満ち溢れたステージ
オーディションで選び抜かれた才能たちが、昨年12月の結成から韓国合宿を含む100日間のトレーニングを積んで迎えた初ステージは、メンバー全員が番組放送時とは見違えるほどの輝きを放っていた。
歌とダンスで、メンバーそれぞれがキュート、セクシー、クール、パワフルと個性を競い合うようにぶつける、自信に満ち溢れたパフォーマンスは圧巻。初ステージとは思えない気迫が宿っていた。
一方、MCや曲間の企画コーナーでは、ファンの前にようやく立てたうれしさを弾けさせる様子や、あどけなさの残る20歳前後の女の子らしいかわいらしさ、初ステージでの初々しさなどが見られ、堂々としたパフォーマンスとのギャップがファンの心をより強くつかんでいたようだ。
東京(国立代々木競技場第一体育館での追加公演含む)・大阪の2都市で4月14日まで開催される本コンサートは、全9公演で約6.5万人を動員予定。すでに全公演完売している。
オーディション時から若い世代を中心にSNSなどで話題を巻き起こしていたME:I。デビュー前のファンコンサートから、代々木第一体育館での追加3公演を完売する驚きの勢いを見せた。
デビューシングル「MIRAI」(4月17日)発売のタイミングでは、これまでで最大のメディア露出になることだろう。その流れをしっかりとつかみ、一気にスターダムを駆け上がることを予感させる。今回のコンサートの盛り上がりからは、大きな上昇気流を起こしつつあることを感じさせた。
K-POP第5世代ガールズグループも動き出す
一方、近年のガールズグループシーンを振り返ると、韓国オーディション番組『PRODUCE 48』発の日韓合同グループ・IZ*ONE(2018年10月から2021年4月まで期間限定活動)、日韓合同グローバルオーディションプロジェクト『Nizi Project』発のNiziU(2020年6月結成)が、それまでのK-POPグループの牙城に風穴を開けていた。
しかし、コロナ禍を経て、K-POP第4世代と呼ばれるNewJeans、LE SSERAFIM、IVEらを筆頭にする次の世代が台頭し、シーンを席巻していた。いまは彼女たちがガールズグループシーンのメインストリームだろう。そこに次なる第5世代が名乗りを上げようとしている。
その注目株としてまず挙げられるのが、HYBEの5人組日韓合同フループ・I'LL-IT、8人組多国籍グループ・UNIS。どちらもオーディションから誕生したグループであり、日本人メンバーもいる。まだ韓国デビューしたばかりだが、これから日本にも本格的に進出してくるに違いない。
そんな戦国時代を迎えつつあるガールズグループシーンでME:Iがどのようなポジションに立つかはこれからだが、期待値は高い。初ファンコンサートからは、シーンをけん引する旗手となるポテンシャルを感じさせた。まずはデビューシングル発売時の動向に注目したい。
【関連記事】
K-POP第5世代、再デビューメンバー中心のグループ わずか3ヶ月で日本ツアー盛況
日プ女子から生まれたME:Iが示す、サバイバルオーディションの定着とアイドル再デビューへの道