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主将・高橋駿に待望の1号も5試合で逆転負け。広島、オリックスに全敗で連敗は11に【週刊くふうハヤテ】

菊田康彦フリーランスライター
くふうハヤテのキャプテン、高橋駿(2024年8月2日筆者撮影)

 今シーズンからプロ野球(NPB)の二軍、ウエスタン・リーグに参加している新球団、くふうハヤテベンチャーズ静岡。先週は8月13日から15日まで広島東洋カープと由宇練習場で3連戦、16日から18日にかけてはオリックス・バファローズと杉本商事バファローズスタジアム舞洲で3連戦を行った。

対広島:13日●1対2 14日●3対5 15日●0対13

 13日は1対1の7回裏、2番手として登板したミゲル・モラ(サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下ルーキー級)が広島の二番・羽月隆太郎に勝ち越し打を許して惜敗。

 14日は2回表に四番のキャプテン、高橋駿(たかはし・しゅん、九州アジアリーグ・北九州下関フェニックス)に待望の1号ホームランが飛び出して先制すると、同点に追いつかれて迎えた4回表には無死一、三塁から高橋の併殺打の間に1点を勝ち越す。だが、先発のフランクリン・バングルブ(米独立リーグ、ロングアイランド・ダックス)が7回裏に再び同点とされ、1死満塁でマウンドに上がった村上航(むらかみ・わたる、BCリーグ・茨城アストロプラネッツ)が2点タイムリーを浴びて、これが決勝点となった。

 15日の試合は先発の左腕、池谷蒼大(いけや・そうた、横浜DeNAベイスターズ)が4回8失点と打ち込まれると、6、7回にも守りのミスが絡んで失点を重ね、今月2度目の2ケタ失点。打線は広島のドラフト2位ルーキーの髙太一らに抑え込まれ、一方的な展開で今季ワーストに「1」と迫る8連敗となった。

対オリックス:16日●5対6 17日●6対12 18日●2対3

 16日は3点を追う5回表、一番・篠原玲央(しのはら・れお、共栄大)、三番・仲村来唯也(なかむら・らいや、九州アジアリーグ・火の国サラマンダーズ)の2点二塁打などで一挙5点を挙げて逆転に成功するも、またしても7回裏に追いつかれる。10回表1死満塁のチャンスで無得点に終わると、その裏に6番手で登板した早川太貴(はやかわ・だいき、ウイン北広島)が1死二塁からオリックスの八番・渡部遼人にレフトの頭を越され、サヨナラ負けを喫した。

 17日の試合も1点ビハインドの3回表に五番・倉本寿彦(日本新薬、元横浜DeNAベイスターズ)の2点タイムリーなどで一度は逆転するが、先発の竹内奎人(たけうち・けいと、群馬大医学部)が9失点(自責点6)と踏ん張れず、今季ワーストを更新する10連敗。

 18日も6回に六番・大山盛一郎(おおやま・じょういちろう、カリフォルニア大アーバイン校)、一番・瀬井裕紀(せい・ひろき、九州アジアリーグ・火の国サラマンダーズ)の2本の適時打で試合をひっくり返すも、その裏に先発の平間凛太郎(ひらま・りんたろう、メキシカン・リーグ、メキシコシティ・レッドデビルズ)が2点を失い、これでこの6連戦中5回目の逆転負け。8月3日の中日ドラゴンズ戦(静岡県営愛鷹球場)から続く連敗は「11」まで伸びた。

連敗ストップなるか!? 今週はホームで阪神、広島との6連戦

 くふうハヤテはここまで93試合を消化して22勝64敗7分け、勝率.256でウエスタン・リーグ6位。借金は今季最多の「42」に膨れ上がり、5位の広島との差は15ゲームまで広がっている。

 今週は今日、20日から22日までホームグラウンドのちゅ~るスタジアム清水(略称ちゅ~るスタ)で阪神タイガースと3連戦、23日から25日は敵地で3タテされた広島をちゅ~るスタに迎えて3連戦を行う予定となっている。このホーム6連戦で泥沼の連敗を止めることはできるか?

(くふうハヤテの選手名後のカッコ内は読みがな、前所属。文中の今季成績等は8月19日現在)

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フリーランスライター

静岡県出身。小学4年生の時にTVで観たヤクルト対巨人戦がきっかけで、ほとんど興味のなかった野球にハマり、翌年秋にワールドシリーズをTV観戦したのを機にメジャーリーグの虜に。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身した。07年からスポーツナビに不定期でMLBなどのコラムを寄稿。04~08年は『スカパーMLBライブ』、16~17年は『スポナビライブMLB』に出演した。著書に『燕軍戦記 スワローズ、14年ぶり優勝への軌跡』(カンゼン)。編集協力に『石川雅規のピッチングバイブル』(ベースボール・マガジン社)、『東京ヤクルトスワローズ語録集 燕之書』(セブン&アイ出版)。

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