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【宗像市】元菓子問屋の冷凍室が展示室!いつもは見学不可の古民家で屋内レール上の作品も鑑賞できます♬

kekko地域情報発信ライター(宗像市・福津市・古賀市)

今月24日(日)まで、大島・赤間宿・鎮国寺の各会場で開催中の芸術祭「響きあうアート宗像」は、多くの現代アートにふれあえる絶好のチャンスです。
加えてこのイベントには、歴史的な建物が減りつつある赤間宿や過疎化の進む大島の現状を、人々に知ってもらい関心を持ってもらいたいという意図が含まれています。
それらのことを理解して、宗像市の魅力ある歴史的文化資産や自然豊かな景色の中で、芸術作品と響きあう感覚を楽しみました。

◇出光邸「旧桝(ます)屋」会場について

出光邸「旧桝屋」は江戸中期の建物で、白壁に木枠の格子窓が、いかにも古民家らしい風情を見せています。
赤間宿の町家は、間口がせまく奥行きの深い「うなぎの寝床」形式になっているのが特徴です。

2023年11月取材時に撮影
2023年11月取材時に撮影

ここ桝屋は以前、菓子の製造販売を営んでいた商家で、屋内に運搬用のトロッコをはしらせるためのレールが一階・二階ともに残っています

2023年11月取材時に撮影
2023年11月取材時に撮影

家の中央付近には吹き抜けの「中の間」があり、採光を目的とした天窓からは美しい光景がみられます。

◇歴史的建造物の中のアート

「桝屋」左手にある入り口から入った広いスペースには、美術家 山口 貴一(たかかず)さんの作品が展示されています。

<展示空間の協力者/丹羽 あやさん・藤石 清香(さやか)さん>

古民家の太い梁や柱でつくられる空間が、作品をしっかりと受け止めるように展示されているのが印象的でした。

以前アイスキャンデーを貯蔵するのに使われていた冷凍室です。

ピアノ線とパラフィンワックス(ロウソクの原料)を使用して作成した作品を冷凍室内に展示するのは、アーティスト 疋田 睦(ひきだあつし)さんです。 

ここを展示室に使うという芸術家らしいアイデアに、感性の豊かさを知った気がします。

冷凍室の右側を走る線路のさきに作品があります。

このシチュエーションに作品を展示するのもとても斬新な気がして、興味ぶかく奥にすすみます。

美術家 中村 禎仁(さだひと)さんの作品は、機械的な装置のように見えましたが、テーマは自然というところに注意を向けて鑑賞しました。

屋内にレールがあったり天窓の美しい光景をみたりと感動が味わえる「桝屋」会場ですが、ここを舞台に芸術家たちの作品が、さらなる魅力をプラスしています。

◇芸術と響きあうチャンス

芸術を鑑賞しに出かけるのは、日常生活をくり返していると、なかなか容易ではありません。
しかし、今回「響きあうアート宗像」が開催されて、芸術のほうから生活の中にやってきてくれたような気がしています。
老若男女が散策がてら、または観光気分で短時間の船旅を楽しみながら、気軽にアート作品にふれあえるまたとないチャンスです。
今月24日(日)まで「響きあうアート宗像」は開催されています。
少しずつ春めいてきたこの頃、気持ちも足どりもかろやかに、ちょっと出かけてみてはいかがでしょう。

◆「響きあうアート宗像」について
会場/大島・旧唐津街道 赤間宿・鎮国寺(特別会場)
会期/2024年3月9日(土)~3月24日(日)
※詳しくは公式ホームページにてご確認ください。

◆「旧桝屋(出光邸)」について
所在地/宗像市赤間4丁目10ー7
※「旧桝屋(出光邸)」は通常見学できませんが、赤間宿通りでのイベントの際には展示会場として開放されることがあります。





地域情報発信ライター(宗像市・福津市・古賀市)

宗像市、福津市、古賀市のあらゆる情報や魅力を余すところなく紹介、発信するライターとして活動して参ります。

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