【宗像市】心こめてタオル帽子作る「すみれ会」|月に1度なごやかにボランティア活動をつづけています♬
抗がん剤治療の副作用で脱毛した患者さんのストレスを軽減するため「タオル帽子」を作って病院にとどけるボランティア活動が全国にひろまっています。
宗像市でも市民活動団体「すみれ会」が、2017年から医療機関等に「タオル帽子」をとどける活動を続けていると聞き取材しました。
会員が月に1度集まって、ひと針ひと針ていねいに手縫いするタオルの帽子には、やさしさと思いやりが込められています。
◇すみれ会について
宗像市内の市民活動団体として登録されている「すみれ会」は、抗がん剤治療の副作用で脱毛した患者さんに、手縫いで作ったタオル帽子を届ける活動をしています。
2017年(平成29年)結成、田中 和子さんを代表とする会員14名が、患者さんたちに元気になってもらいたいという願いをひと針ひと針に込めて、届け続けているのです。
月に一度、宗像市名残(なごり)のザビエル記念ホール・案内所に集まって、タオル帽子づくりの作業をしています。
すみれ会はメディアによる社会貢献活動の取り組みであるキャンペーンに参加し、病院を通じて患者さんに帽子を贈るようになり、以後もかわらず制作を続け今にいたっています。
◇ひと針ひと針心を込めて
基本的に月に一度、第三水曜日に活動されているときき、取材させていただきました。
タオルを裁断し、ひと針ひと針ていねいに手縫いする皆さんの様子には、まごころと思いやりを感じずにはいられません。
できあがったタオル帽子はカラフルでかわいいデザインのものから、落ち着いた色合いのものまで色とりどりで、受け取られる方が手にとられたときの笑顔が目に浮かびます。
かぶり方も披露してくださったのでイメージがしやすくなりました。
抗がん剤治療をされた方は眉毛もぬけることがあるので、眉のラインまでかぶれるように深めに作られています。
できあがったタオル帽子は各医療機関別に寄贈します。
タオルや縫製材料の費用は、会員の皆さんが手作り品などを持ちより、バザーに出品した収益金でまかなっているとのこと。
たくさんのご苦労の中で、それぞれの思いをもって社会貢献されているのに感銘をうけました。
◇作業を終えて
帽子づくりの作業を終えたあとは、気の合った仲間ですごす楽しい時間です。
手作りのおやつもテーブルにのせられ、和気あいあいのひと時を達成感とともに味わいます。
手品を教えたり施設で披露したりするボランティアを続ける方、絵画・陶芸などの作品を制作される方、多種多彩な活動をされるメンバーがここで心を一つにしてタオル帽子を作っていました。
受け取った方たちの笑顔をおもいながら、それぞれのメンバーがやりがいを感じているようです。
◇いろいろ使えるタオル帽子
かわいらしいので欲しくなり、ひとつ分けていただくことに。
シャンプー後のタオルキャップや、耳までおおえるのでサウナハットとしてもぴったりです。
金額は300円ととても安価なので、購入する人がふえれば材料費の一部になるのではと思いました。
以前にも紹介した「ザビエル記念ホール」は、宗教施設ではないので市民がさまざまに活用しています。
入り口にある案内所も同様で、ここを利用して地域の方たちが、タオル帽子制作のボランティア活動をしていました。
社会貢献をはたしながら、気の合う仲間と情報交換やくつろぎの時間を共有する「すみれ会」の活動が、これからも長く続くことを祈っています。
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(媒体名)Yahoo!Japanニュース
◆すみれ会について
抗がん剤治療で脱毛された患者さんにタオル帽子を贈る活動をしています。
活動場所/ザビエル記念ホール・案内所
所在地/〒811―4155 宗像市名残1056―1
(宗像市自由ヶ丘南2丁目バス停前)
問い合せ/田中 和子(TEL 090-4507-5552)