Yahoo!ニュース

ハリルJ、4−2−3−1の3の左ではなく右に問題がある理由

杉山茂樹スポーツライター

1−2で敗れたUAE戦(9月1日)。さすがだなと思ったのは、後半17分、ベンチに下がった清武だった。

ハリルホジッチは「コンディションを考えると50〜60分が限界だと思っていた」と、交代は予定通りの采配だとする一方で、そのプレイに対して不満も口にした。

「前に出るFW的なプレイを期待したが、ゴールに背を向けてプレイする時間が長かった」と。

FW系とサイドハーフ系。4−2−3−1の3には2タイプがある。FW系ならば4−2−1−3、サイドハーフ系なら4−4−1−1に近づく。アタッカーと言うより、MF系である清武のキャラに従えば、布陣は4−4−1−1に近い4−2−3−1の方が適しているが、ハリルホジッチは4−2−1−3的な4−2−3−1に清武を落とし込もうとした。

その割には、よくやっていたと言うのが、率直な感想だ。むしろ貢献度は高かったと言うべきだろう。

清武の逆サイドで構えているはずの本田と比較すれば、それは一目瞭然だった。ポジションを無視するように、ほぼ常時、内に入り込んでしまった本田とは違った。清武は4−2−1−3の3の左としては低い位置でプレイしたが、4−2−3−1の3の枠内にはしっかり収まっていた。

この記事は有料です。
たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバーをお申し込みください。

たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバー 2016年9月

税込550(記事4本)

※すでに購入済みの方はログインしてください。

購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

杉山茂樹の最近の記事