新社会人のためのメインバンクとクレカ選びのコツ教えます:銀行選び編【'23年最新版 実名紹介】
※本記事は執筆・公開時点の情報(2023年4月)にもとづいて作成していますので、閲覧時期が離れている場合は最新の情報をご確認ください。
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新社会人の重要なテーマは「銀行口座とクレカ」を作ること
2023年4月、新入社員として社会に羽ばたく皆さん、就職おめでとうございます。いきなりですが、入社初日のあなたにとって、もっとも重要なことは何でしょうか。
それは「社長の顔と名前を覚えること」とか「職場の先輩の席位置と名前・肩書きを覚えること」ではありません。ましてや「仕事に必要な専門知識を少しでも頭に詰め込んでおくこと」でもありません。
そんなことは、おいおいやっていけばいいことです(業務上必要な知識は研修も行われますし)。それよりも、すぐに考えなければならないことがひとつあります。それは、
「給与振込口座を指定すること」と
「クレジットカードを作っておくこと」です。
お給料を受け取りたければ、どこかの銀行口座を会社に対して指定する必要がありますし、社会人となった以降は、何らかのクレジットカードを持っておかないと支払いで不便が生じるようになります
この問題を「営業や勧誘に負けず」に決めておくことが社会人最初のステップといえるかもしれません。
ここでは「2023年4月上旬」の最新情報で、皆さんに給与振込口座の決め方、クレジットカードの選び方を紹介したいと思います。
メインバンクは「時間外手数料、コンビニ手数料、振込手数料」で選ぶ
まず、銀行口座選びです。給与振込口座のことをメインバンクといいます。これはその後の人生においてもこの銀行がお金の流れの中核となるからです。だからこそ最初の決定は重要です。
まず、勤務先の会社の制限があるか確認しましょう。基本的にはどこを選ぼうと働く人の自由なのですが、「会社の振込手数料を節約したいので、○○銀行○○支店で作ってきてくれる?」と言われることがあります。中小企業ではよくある話です。この場合、メインバンク選びは確定ということになります(ここで逆らってもいいのですが、会社に刃向かうのはもう少し後にとっておきましょう)。
銀行を自由に選んで問題なければ、メインバンク選びは一気に難易度が高まります。銀行はいくらでもあるからです。例えば、
メガバンク(みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行。支店数が圧倒的に多い。これにりそな銀行が加わって都市銀行という)
ネットバンク(支店網を持たない銀行のこと。ATM手数料無料、振込手数料無料の条件が比較的得やすい。SBI新生銀行、楽天銀行など。イオンの店舗に必ずATMがあるイオン銀行のような例も)
地方銀行(地元密着型の銀行。神奈川なら横浜銀行、千葉なら千葉銀行、埼玉なら埼玉りそな銀行、という感じで各地域にある)
労働金庫(工場がある大企業などは工場敷地内にATMを設置していることが多い)
といった銀行がたくさんあって、選ぶのに苦労します。そこで3つのキーワードを紹介しましょう。
1.「時間外手数料が無料になるか」……銀行のATMはいつでも無料ではありません。18時以降や週末は基本有料です。これが無料になる条件として「給与振込口座指定がある人」を掲げている場合、メインバンクの検討候補になります。
2.「コンビニATM手数料が無料になるか」……セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート等に設置されているコンビニATMで無料で引き出せるかもチェックポイントです。こちらは「月X回まで無料」とすることが多いようです。
3.「他行振込手数料無料があるか」……家賃の振り込みなど毎月行う必要がある場合、指定された銀行とメインバンクを同じにすれば、一般的には振込手数料はかかりません(同一銀行だと無料になることが多い)。しかし他行では振込手数料がかかるのが普通です。他行振込手数料無料を設定してくれる銀行ならどこからでも無料で振込ができます。ただしこの条件獲得は厳しめです。
2023年春、各行のサービスを実名あげてチェック
現実的な選択肢としていくつか実名をあげてサービスをみてみましょう。
みずほ銀行の場合、みずほマイレージクラブで給与振込口座登録さえすれば(みずほダイレクトの登録必要)、時間外もしくはコンビニATM(イーネットのみ)無料が月2回得られます。
三菱UFJ銀行の場合スーパー普通預金(メインバンク プラス)を開設し、給与振込口座とすれば、時間外手数料は無料、コンビニATM月2回無料、モバイルバンキングでの他行振込手数料3回無料が得られます。
(参考)三菱UFJ銀行 メインバンク プラス 各種手数料優遇
三井住友銀行の場合、Oliveアカウントを作成しておけば、時間外手数料無料、コンビニATM2回無料となります。Oliveアカウントには定額自動振込(きちんと振込)が無料、SMBCダイレクトを使っての他行振込手数料無料(月3回)がついてきます。
(参考) 三井住友銀行 Oliveアカウント
SBI新生銀行だと、給与振込口座指定でポイントプログラムがシルバーになり、コンビニATM(ゆうちょATMは除く)、イオン銀行ATMなどが手数料ゼロ円となり、月3回他行振込手数料が無料となります。
(参考) SBI新生銀行 ステップアッププログラム
楽天銀行では、ハッピープログラムにエントリーのうえ、給与振込口座とすることで、他行振込手数料月3回まで無料となります。しかし、ATM手数料無料を手に入れるには月5回以上の取引もしくは25日終了時点での残高10万円以上を確保する必要があります(社会人ならクリアできる設定ですが)。
(参考) 楽天銀行:ハッピープログラム 楽天銀行:給与振込
イオン銀行は、MYステージでインターネットバンキングの登録と給与振込口座指定をするとシルバーステージに到達、他行ATM手数料が月2回無料、他行振込手数料月1回無料となります。
(参考) イオン銀行 Myステージ
労働金庫はあまり聞き慣れないですが、労働組合がしっかり活動している中堅~大企業の場合、会社の敷地内に労働金庫のATMが置かれていたり労働組合と連携して案内を受けることがあります。
全国に労働金庫があり、詳細が異なる場合がありますが、中央労働金庫の場合、給与振込口座にしていれば振込手数料が3回まで無料となるキャッシュバックを受けられます。
ろうきんATMは終日無料であり、銀行・ゆうちょ銀行・コンビニなどのATM引出手数料がキャッシュバックされます(回数制限なし)。(もともと、セブン銀行では7時から19時までが無料、ファミリーマートのイーネット、ローソン銀行、イオン銀行・ビューカード(ビューアルッテ)などいつでも無料)
地方銀行についてはここで全国を網羅することは難しいので、地元の銀行のWEBサイトを各自チェックし候補としてみてください。
なお、証券口座やQRコード決済(PayPayなど)を給与振込口座に指定することもできますが、新入社員がいきなり指定する必要はないでしょう。
――記事が思ったより長くなってしまったので、クレジットカード編はもうひとつ分けて記事配信をしたいと思います。数日内に公開、リンクはここでも掲載しますのでご確認ください。
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