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【京都市】東山区『八坂神社』の南楼門横には空也上人が病気治癒祈願した井戸がある!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の春がやってきました、観光客や卒業旅行などの人で街中が賑わっています。

その中でもやっぱり人気なのが『八坂神社』と『円山公園』。

少し「八坂神社」の境内を覗いただけでもたくさんの人がご参拝中でした。

そんな「八坂神社」に井戸があるのをご存知でしたか?

藤屋と空也上人ゆかりの井戸は、南楼門に向かって左手にあります。

明治初年まで藤屋という名前の茶店があり、この井戸の清水を沸かし、八坂神社の参詣者に白湯を配るり、身を清めてから参拝したので「清めの茶屋」と呼ばれていたそうです。

醍醐天皇が疱瘡に罹り、多くの人々も病に苦しむ中、空也上人は病気平癒を祈願し、この井戸の水を用いた白湯を人々に施したました。

その白湯を飲んだ人々は病気が治ったと伝わるそうです。

現在は藤屋が無くなり「中村楼」となってます。

空也上人といえば、教科書などにいつも載っている写真で「六波羅蜜寺」さんにある「空也上人の像」が有名ですね♪口から「南・無・阿・弥・陀・仏」と唱えると、その声が阿弥陀如来の姿(6体の小さな仏)に変じたとする伝承があります。

六波羅蜜寺さんから八坂神社までは、徒歩でもそう遠くない距離。

空也上人が「八坂神社」で祈祷した水がいただけた、とは有難い話ですね。

八坂神社

京都市東山区祇園町北側

075-561-6155

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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