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とらやさんの「沖の空」は海の日に由来する限定品!檸檬薫る道明寺羹と軽やかな琥珀羹の美しさは一級品です

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

さて、7月15日は海の日。四方を海に囲まれ、その恩恵や時に厳しく牙をむく海と共に長い年月を過ごしてきた海洋国家、日本。海への感謝と共に益々の国花の繁栄を願う記念日とされております。

この日には様々なイベントが開催されたり、またはお盆の中日でもある地域もあり、いずれにせよ人と人が集う日には美味しいグルメや行事食が欠かせませんね。

掌の上の海
掌の上の海

京都でその歴史が始まり、現在は東京都は赤坂に本店を構える「とらや」さんでは、昔ながらの意匠はもとより令和になっても尚その時代に相応しい上生菓子をお作りになっております。その中に、2022年から販売開始された新しい海の日限定の和菓子があるというのをご存知でしょうか?

今回は、とらやさんの海の日の御菓子「沖の空」をご紹介。

沖の空
沖の空

ほのかに薫る檸檬
ほのかに薫る檸檬

白、青、緑と大空に広がる雲と海の色彩をそのまま宿したような透明感がなんともいえない涼を運んでくれる上生菓子。道明寺羹と申しまして、桜餅などでもお馴染みの道明寺粉をあわせた寒天はむちっとした弾力とほのかなもちもちとした歯応えを感じるのですが、そっと口に広がる檸檬の甘酸っぱさにキュン!と、思いきや、数回咀嚼しているとスンと鼻を通り抜けていくほろ苦さ。例えるならば、日差しが眩しい浜辺の木陰で感じる爽やかな風、でしょうか。

道明寺羹と琥珀羹の割合は半々くらいです
道明寺羹と琥珀羹の割合は半々くらいです

また、錦玉の口当たりも非常に軽やかで滑らか。適度な弾力とシンプルな甘さも錦玉の魅力のひとつですね。そして頂く直前に10分程冷蔵庫で冷やして大正解。冷やしすぎるのも道明寺羹が固くなりすぎてしまうのでご注意を。

ガラス皿に移る影から漂う情緒に惚れ惚れ
ガラス皿に移る影から漂う情緒に惚れ惚れ

ガラス皿に透ける二色の光もまた趣があり、いつか読んだ童話の人魚姫もこのような海の世界を泳いでいたのかと思いを巡らしていました。

御菓子の説明はQRコードから確認できるのも有難い
御菓子の説明はQRコードから確認できるのも有難い

尚、こちらの商品は2024年は7月12日~15日までの販売だそうです。お取り寄せ不可となっておりますが、販売店舗でのお取り置きが可能なお店もございます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

柳谷ナオ

<とらや・赤坂店>
公式サイト(外部リンク)
東京都港区赤坂4-9-22
03-3408-2331
9時~18時(土日祝 9時30分~)
定休日 毎月6日(12月を除く)

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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