【四條畷市】「備州長船住長守」でスカッと厄払いを──四條畷神社の厄除大祭に行ってきました
前回の記事では、3、4日に開催の四條畷神社・厄除大祭で、明治天皇恩賜の日本刀「備州長船住長守」を使った「刀祓い(かたなはらい)の儀」が行われることをお伝えしました。実際にどんな神事なのか見にいってきました。
4日午前10時30分過ぎ、雲間から時々太陽が顔をみせるものの、いくぶん肌寒さを感じる天候の中、石段を登って四條畷神社の境内に到着。おめあては、午前10時00分から同45分まで本殿前で行われる予定の備州長船住長守の無料観覧です。
本殿の前では、複数の参拝客が本殿前の木の柵の奥を見つめ、一眼レフカメラやスマートフォンのレンズを向けてシャッターを切っていました。近づいてみると、木の柵の1.2〜1.5mぐらい奥に展示されている刀剣が見えてきます。備州長船住長守です。
薄暗い本殿の中で白銀色の刀身が鈍い光を放っており、重厚な雰囲気を醸し出しています。
角度を変えて撮影し続けて一段落すると、大橋弘邦宮司が本殿前に集まった参拝客の皆さんに、備州長船住長守の由来を説明していました。
厄除大祭の神事が始まる午前11時ごろ、大橋宮司の許しを得て本殿内へ。刀祓いの儀では、本殿内で祈祷を受ける人々に向けて、大橋宮司が袋に入った備州長船住長守を左から右、右から左、上から下へと振り、厄除けを祈願しました。
1月1日の能登半島地震、同2日の羽田空港での航空機衝突事故と、つらいニュースが相次ぐ年明けとなりました。生きていれば、幸せを感じる時がある一方、つらい災厄が降りかかる時もあるのが人の世というものですが、神事を取材しながら、備州長船住長守が今年1年の日本の、そして世界の災厄をスカッと振り払ってくれれば、と思わず願ってしまいました。
【関連情報】
四條畷神社
所在地:大阪府四條畷市南野2-18-1