1987年から繁華街で人気を博す〆のラーメン。奥深き豚骨の味わいは、濃厚ながらもさっぱりな一杯。
繁華街の超人気店
博多の繁華街、中洲の街で人気を博すのは、1987年(昭和62年)創業の「めんちゃんラーメン」。中洲を流れる博多川の川沿いにあるお店は、山の形をした明るい看板が目印。〆の一杯を求め、博多人からは「一番好き」という声も多く、筆者もその一人。約40年となろう歴史を持つ人気店は深夜に行列となり、まさに博多の夜を締め括るには最高のお店。
ねぎラーメン
基本の豚骨とみそラーメン、あとはひとくち餃子におつまみ焼豚というシンプルなラインナップ。ノーマルのラーメンも美味しいけれど、ねぎやもやしをトッピングするのもおススメ。それがあうスープの旨味なんですね。泡感も感じつつ、キラキラとした表面のラード感がたまらない。
このたっぷりのネギがシャキシャキで美味しい。塩味が控えめなので、少しさっぱりかなぁなんて感じるんですが意外に豚骨は濃厚。この味のバランスが深みある味わいを出していて、あっさりながらに濃厚さを感じる豚骨の風味に惹きこまれていきます。
スープには粒のようなものが散りばめられ、少しとろみもある感じ。豚骨の肉の旨味まで凝縮されたかのような仕上がりは、独特の質感を持ち、飲み進めるほどにコク深い美味さを感じます。
王道の中細のストレート麵。コシがある食感は、スープの味わいと見事マッチしていて、サクッといただける美味しさです。
店内はカウンター席とテーブル席があり、奥には座敷席もあります。テーブルに置いてある調味料は、ゴマに紅ショウガに辛子高菜。これがまたいい味を加えてくれる。まずはゴマはたっぷりかけてもいいくらい。
そしてこの辛子高菜が辛い。高菜というより辛子と言ってもいいかもしれない。細かな粒上の辛子高菜は、味に劇的な変化を加えますが、入れすぎにはくれぐれも注意です。
替玉をしたら、辛子高菜をパラパラっと。味変を楽しみながらいただけます。さっぱり濃厚な豚骨に、この刺激はクセになる。
ひとくちサイズの餃子も美味しい。ラーメンを注文する前に、ビールで喉を潤しながらひと口でパクリ。薄めの皮がパリッと、何個でも食べれそう。
中洲の街でNo.1だという人も数多く存在する、長らく愛される名店の味。独自の奥深さを持ち、濃厚ながらもさっぱりで優しさも感じる一杯。繁華街の夜を楽しんだなら、締め括るには最高のラーメンです。
めんちゃんラーメン
住所:福岡県福岡市博多区上川端町3−1 水車橋ビル
営業時間:19時00分~4時00分
定休日:日曜日
アクセス:櫛田神社前駅より徒歩2分
駐車場:近隣有料